3月11日に衆議院内閣委員会で「緊急事態宣言」を出すための特別措置法が可決されました。緊急事態宣言の関連改正案はそのまま参議院で審議され、早ければ今週13日にも成立する予定となっています。
緊急事態宣言を巡っては立憲民主党の山尾志桜里議員が厳しく追及しており、緊急事態宣言の政令で決められる「指定公共機関」には民放テレビ局も含まれていることが発覚。テレビ局が緊急事態宣言の統制対象となることから、政府に批判的な意見や報道が封殺される恐れがあるとして、野党議員から懸念の声が相次ぎました。
また、野党側が要求していた国会の事前承認も「付帯決議案」とされ、義務化の対象からは除外となっています。
山尾志桜里議員は「国会承認を要件とする修正は立憲主義の本質。附帯では賄えない」とコメントしており、緊急事態宣言に強い懸念を示していました。
しかしながら、立憲民主党の党執行部は付帯決議に野党の要求も含まれているとして法案を概ね認めるとして、今日の採決では賛成票を投じています。いわゆる憲法改正による緊急事態宣言とは異なる内容ですが、それでも不明確な部分が多く、「このまま実行しても大丈夫なのか」と有識者からも疑問の声が浮上しているところです。
インフル法改正、緊急事態宣言について。
https://ameblo.jp/yamamototaro1124/entry-12581241016.html
インフル法改正、緊急事態宣言について。
この問題は、総理大臣が宣言すれば緊急事態になりえる、
憲法における緊急事態とは少し分けて考える必要がある。まず
「法律における緊急事態宣言」
「憲法における緊急事態条項」
2つの違いをシェアしたい。法律における緊急事態宣言が発令された場合、緊急時における一定の私権の制限はあるが、できる制限の内容はあらかじめそれぞれの法律に書いてある。追加で制限する場合にはさらに法律を改正しなければならない。 その法改正のたびに、国会で法案審議が行われる。その都度、国会が関与することで、政府がやっていることを監視できる。
一方で、憲法における「緊急事態条項」(自民党2012年改憲草案)は大きく違う。
憲法改正され、緊急事態条項が追加され、その後、何らかの大災害や安全保障上の緊迫など緊急事態が発生したと内閣が認めれば、内閣は、法律に基づかない人権を制限する内容の政令を制定できる。そして、それが法律と 同等の効力が及ぶ。私たちの人権の制限が、緊急時対応を 理由にどんどん追加できる恐れがある。 そのとき、国会が関与できる余地がなくなってしまう。議会制民主主義の死ともいえる。
①今日のお昼。コロナ特措法に関する立憲の会議。
政府に確認したら、政令で決められる「指定公共機関」には民放テレビ局も除外されないそうです。そして、新型インフル特措法の附帯決議に入っていた3年内見直しに関しては「見直した結果見直す必要がないという結果になった」そうです。
— 山尾しおり (@ShioriYamao) 2020年3月10日
②私からは
①民放テレビ局すら統制対象に入る可能性があり全体として強力な私権制限と評価すべきこと
②国会承認を要件とする修正は立憲主義の本質。附帯では賄えない。執行部に全力を尽くして頂きたいこと
③その上で賛否は立憲主義の枠内で執行部の判断に沿う旨、発言してきました。— 山尾しおり (@ShioriYamao) 2020年3月10日
安倍の改正案なのだから当然と言えば当然だが、緊急事態宣言で民放に対しても首相が堂々と手を突っ込めるなど無茶苦茶。こんな代物に賛成すれば、立憲民主党も国民民主党も、心ある国民の支持を永遠に失う事を覚悟すべきだろう。 https://t.co/khJHL9emcK
— 日本国黄帝 (@nihon_koutei) 2020年3月11日
緊急事態宣言を可能にする特措法に反対する声明をMICで出しました。《合理的な根拠と透明性に著しく欠ける意思決定を重ねている政府に対して、公文書やエビデンスに基づいた説明責任の担保をつけずに、幅広い裁量のお墨付きを与えることは非常に危険》#緊急事態はどっちhttps://t.co/PXKtzjwPwz
— 南 彰 / MINAMI Akira (@MINAMIAKIRA55) 2020年3月11日
あっという間に採決。
緊急事態宣言について、ブログ書きました。 https://t.co/5PAQqKksSZ— 山本太郎 住まいは権利! (@yamamototaro0) 2020年3月10日
どうも腑に落ちないのは、
麻生副総理「コロナは風邪とかわらない」
専門家会議「感染は持ちこたえている」比較的緩い見解なのに、
安倍総理「緊急事態宣言が必要だ。私権も制限」
同じ内閣の中で、温度差が矛盾してないか?
— ごく普通の会社員 (@tryshd) 2020年3月10日
「緊急事態宣言」。報道がされていなくて気がつかなかった。今日、明日で成立されてしまう急にできた法案。内容が全然わからない。ウイルス感染の緊急性を利用して無理やり通す。今これを急いでやることの必要性もわからない。内容が解らないのだからわかる訳がない。そんなもの通せるか。
— エリック C (@x__ok) 2020年3月10日
「新型コロナ特措法案を閣議決定 『緊急事態宣言』可能に」
法案は、市民の自由と人権の幅広い制限をもたらし、その歯止めがあいまいだ。わが党は、法案に反対する。「13日」と出口を決めて、まともな審議なしに通すなど、絶対に認められない。https://t.co/A7EUPkiXpp— 志位和夫 (@shiikazuo) 2020年3月10日
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