新型コロナウイルスの影響で東京オリンピックの延期が濃厚となってきましたが、東京オリンピックの関係者からは「中止よりも延期のほうが難しい」との声が浮上しています。
舛添要一・元都知事は「競技用に使う施設のスケジュールが埋まってて、今からだと取りようがない」と述べ、東京ビッグサイト(東京国際展示場)のような施設は1~2年の延期だと確保するのが厳しいと指摘。
仮に予約が可能となる3~4年後に延期したとしても、今度は2024年に予定されているフランス五輪とぶつかることになるとしていました。
今の施設をそのまま数年後に活用できるかも不明で、選手村も2020年の開催を前提として設置されています。
このような背景から「延期はそもそも無理」というような話が浮上していますが、同時に東京オリンピック中止の決断も延期と同じくらいに厳しいのが実情です。
東京オリンピックの中止を日本から言い出した場合、日本に膨大な損害賠償請求が来る可能性が高く、オリンピック費用とは別に数千億円から数兆円規模の追加支払いが発生する恐れがあります。
IOC(国際オリンピック委員会)と開催都市の契約だと、いわゆる予測不能な事象での変更について、IOCは責任を負わないと記載があるのです。
また、東京都はIOCへの請求権は一切無いとも書いてあり、東京都や日本が中止を決断した場合も関連費用はIOCが負担しないとしています。
東京オリンピックは世界中の企業と史上最大のスポンサー契約を結んでいることから、中止の決定時にそのまま全額負担となるかもしれないということです。
そうなると最終的に日本国民の税金で負担することになるわけで、どっちに転んでも日本にとっては厳しい対応を迫られることになるでしょう。
東京が2020大会の開催都市に決定した際に、東京都、公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)、国際オリンピック委員会(IOC)の3者で締結した契約。各当事者が大会開催に向けて遵守すべき合意書
【 #東京五輪 延期か】安倍総理は、東京オリンピック・パラリンピックの開催について「完全な形」での実施が困難な場合には延期の判断も行わざるを得ないとの考えを示しました。 pic.twitter.com/p1Mr8ZO6ff
— TBS NEWS (@tbs_news) 2020年3月23日
IOC wrestles with logistics amid growing opposition to Games https://t.co/4HdAQxXKN8 pic.twitter.com/f8L3y7oAAw
— Reuters (@Reuters) 2020年3月22日
オリンピック、「日本が中止か延期言えないのは損害賠償義務が発生する」意見を聞く。日本はIOCと屈辱契約締結しているのか。国際契約であれば『force majeure 』条項(不可抗力)が付帯されているはず。WHOが『Global Pandemic』と公表、損害賠償義務は除外では。どなたか契約内容ご教示ください。
— フラリーマン (@NUiUwcO0vvsLKvR) 2020年3月18日
オリンピック、なぜ辞退しないのか不思議だったけど『自分から言い出したら莫大な損害賠償おっかぶせられるから、どこも自分からは言い出さず誰かが根負けして中止(ないし延期)のカードを切るのを待ってる』って予想を聞いて、商業的に大きくなりすぎたイベントめんどくせえなと思ってるところです
— どぐりん (@dogurin) 2020年3月19日
巷でオリンピックについて色々言われてるけど、まずIOCと開催都市との間で開催都市契約 https://t.co/8FuGavQSoW があることを知ってほしい。下手な発言すれば損害賠償もあるから経済面の問題も考慮しないと。中止や延期なら71条辺りが適用されそうね。何れにせよ事前の国際的取り決めが必要不可欠。 pic.twitter.com/F4atqPrkbj
— ゆめろぼ (@YMMRRbot) 2020年3月20日
周りからオリンピック止めた方がいいとか言われてるけど日本がやめるとかいうと損害賠償請求されたり安倍さんの責任とか全部負わされそう…もっと上の判断をまってるんじゃないかな。日本のせいじゃないのに…
— あさひん (@LhzH9bkT1PRughk) 2020年3月22日
東京とIOCの契約内容に簡単に目を通したけど、これ間違っても日本から「中止にしたいです」なんて言えないでしょ。何かあったときはすべて開催都市が補償することになってるじゃん。もしかして今の状況って誰が一番最初にオリンピックやめる!と言うか争ってる、いわばチキンレースなのでは?
— ランドナー🇯🇵🇹🇿 (@irukaotoko) 2020年3月18日
国際的にオリンピック1年延期の流れが急加速してるが、これは国内的にはかなり危うい。
通常開催にこだわり「ここ1、2週間」「クラスターが」と矮小化してたのを、1年後確実に開催することを国家目標と掲げ、感染者も政府批判も非国民扱いするようなマスコミ総動員の緊急事態に一気に突入する危険。
— 中野晃一 Koichi Nakano (@knakano1970) 2020年3月22日
「カナダオリンピック委員会、2020年夏の東京オリンピックに参加しない」と正式表明。
1年後の延期には協力するが、スポーツより健康を重視する。アスリートだけではなく、アスリートの家族やコミュニティーの健康と安全を考えての判断とのこと。
まぁ、追随する国も当然出てきますよね。。。 https://t.co/JFFE93b4yI
— ひろゆき, Hiroyuki Nishimura (@hiroyuki_ni) 2020年3月23日
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