問題となっているのはイタリア人記者が安倍首相の責任を追及した場面です。
イタリア人記者の男性は安倍首相に「私には一か八かの賭けが見られます。(緊急事態宣言が)失敗だったらどういうふうに責任をとりますか?」と質問したところ、安倍首相は「私たちが責任を取れば良いという物ではありません」「他の国と対策が違うのではないかということでありますが、例えばお国(イタリア)と比べても感染者の数も死者の数も桁が違う」と反論。
イタリアと比べて日本の感染者数は遥かに少ないとして、日本の対策はこの路線で問題はないとの認識を示していました。
一連のやり取りはイタリアでも報道され、イタリア人からは「失礼だ」「この言い方はどうなのか」などと批判の声が噴出しています。イタリア出身で通訳を行っているマッシさんも「イタリアに対して失礼な言い方じゃないか?」とコメントし、安倍首相の発言に疑問を投げ掛けていました。
日本国内だと安倍首相の責任放棄発言として物議を醸していますが、それ以上にイタリアの状況を軽んじるような発言の方が色々な意味で大問題だと言えるでしょう。
イタリア人の記者から「失敗した時の責任は?」と問われ「最悪の事態になった場合は、責任を取ればいいというものではありません」そして、論点を変えながら「お国(イタリア)と比べても感染者の方の数も、死者の数の桁が違う…』
卑怯にも他国を引き合いに出し、この国のリーダーは責任取る気無し。 pic.twitter.com/YbuQ41Brod
— ジョンレモン (@horiris) 2020年4月7日
イタリアに対して失礼な言い方じゃないか? https://t.co/cmGYOpJxw9
— マッシ 🇮🇹🇯🇵 日伊逐次通訳者 (@massi3112) 2020年4月8日
販売業者の方と話して、今の時期は心までウイルスに侵されている人がいると感じた。販売員として出来る限りのウイルス対策をしていても、お客様からあからさまに避けるような仕草をされる事が日常茶飯事だと。仕方のない事と分かっていても、心は重たくなる。戦うべきはウイルスであって、人ではない。
— マッシ 🇮🇹🇯🇵 日伊逐次通訳者 (@massi3112) 2020年4月8日
そう。あのイタリア人記者はたどたどしい日本語だった。それが素(す)だったのか、わざとだったのかはわからない(私は後者だと思った)。首相の顔には一瞬軽蔑を含んだ「面倒だな」という表情が浮かんだ。そして「責任はとらない(とれない)」と「素」で答えた。あの記者だけが確かにプロだった。
— ブブ・ド・ラ・マドレーヌ (@bubu_de_la_ma) 2020年4月7日
それにしても、首相が、イタリア人記者に対し、いつもの口癖「民主党政権時代より……」くらいのテンションで、そちらの国よりは感染者数や死者数が少ない、と比較し始めた時には、この人は本当に人の気持ちを想像しない人なんだろうなと思った。(案の定、イタリア批判による安倍擁護がわんさか)
— 武田砂鉄 (@takedasatetsu) 2020年4月7日
にしてもイタリア人記者、いい質問でした。「対策に失敗しても責任取らない」って言質を日本人記者が引き出せなかったのはなぜか、ということを真剣に考えてほしいです。
— 森泉岳土@マンガ『村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」』 (@moriizumii) 2020年4月7日
大学生の息子、イタリア人記者の質問に対する「私が責任とればいいという訳ではない」という安倍のとんでも発言よりも、イタリアの痛ましい現状に、心を寄せる事なく、いや、フリすらせず、「貴方のお国とは違うんです」と言わんばかりの発言の方に落胆したらしい。人の心がないよね。と。
— はな (@hanakija38) 2020年4月8日
安倍ちゃんから「責任を取ればいいというものではない」発言を引き出したイタリア人記者の質問が秀逸だったな。普通この場面でこんなこと言うかね?
— GEISTE (@J_geiste) 2020年4月7日
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