新型コロナウイルスの感染者拡大から、いわゆる「無給医」を動員する医療機関が増えていることが分かりました。
無給医とは病院から給与を支払われていない医師のことで、無給医となるケースで多いのは、大学院生らが研修や研究名目でタダ働きとなる事例です。
NHKの記事には、とある首都圏の大学病院の事例が紹介されており、4月から100人以上の医師が交代することになるも、その内の3分の1が「無給医」状態だと報じられています。
各地の病院でも同じような報告が増えているようで、その大半は雇用契約すら無く、様々な面で深刻な影響が出ているのが実情です。
また、合わせて問題となっているのは看護師らに危険手当が無いことで、新型コロナウイルスの患者を受け入れている病院の関係者からは「コロナ受け入れ病院では危険手当を付けてほしい」というような声が相次いでいます。
日本看護協会からは政府に危険手当の支給を求める要望書が提出されましたが、実際に実現するかは不透明なままです。
海外だと医師らに一人あたり数十万円から数百万円規模の支援をしている国もあるわけで、それと比べて日本の状態はかなり劣悪となっています。
医療ミスや誤診の要因にもなる恐れがあり、無給医問題と危険手当は早急に国が動く必要があると言えるでしょう。
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、患者の治療にあたる大学病院で、医師不足のため、大学院生などのいわゆる「無給医」も、その前線に立たされ始めていることがNHKの取材でわかりました。労働者としての権利が認められにくいことから、現場からは不安の声も上がっています。
看護師に「危険手当を」 日本看護協会、新型コロナで要望書提出
https://www.j-cast.com/2020/04/16384389.html
危険顧みず従事する看護職へ手当を
提出先は加藤勝信厚生労働相と西村康稔経済再生担当相。
要望書の中で、医療従事者は院内感染への不安や恐怖を感じながら職務にあたっているとした。中でも24時間患者に関わっている看護職は感染リスクが大きいことや、「感染するから保育を拒否される」「感染するからタクシーから乗車拒否される」といった誹謗中傷を受けていることに触れ、危険を顧みず業務に従事している看護職へ危険手当などを支給するよう求めた。
これはどう考えても政府が予算をつけて「無給医」をきちんと雇用し給料だすべき。大学の予算は削られて余分が存在しないのだから、責任は政府にある。無給で働かせさらに前線に立たせるとはあまりに不公正、医療崩壊につながりかねない https://t.co/B85zQbr344
— Masahiro Ono 小野 昌弘 (@masahirono) 2020年4月15日
最悪の学徒動員です。
財源なら青天井なんだから国が金を出せ! #ドケチ政府https://t.co/LrJy4ApbfJ— cargo💴💶💵💴💶💵💴💶💵💴💶💵🌹🐾 (@cargojp) 2020年4月15日
RT
ここにきて無給医が問題になっている。
大学病院で無給〜最低賃金程度の時給で、雇用契約も無いか実態を反映してないもので、感染したときの補償に不安を抱きながら高度な診療にあたる。そして、外勤を拒否されて収入も減るという。— あ ら き ん🌻弁 護 士 👩🏻💻 (@arakin_1019) 2020年4月10日
なんかバスったので補足しますが、私は今は助教として給料もらってますから、コロナも仕事だから診ますよ、まぁ額面月22万と割に合わないですが。
ただ、院生無給医たちに労働契約がないまま診させるのはダメでしょ。
しかも、唯一の収入源である外勤停止で生活苦なのに。
泣きっ面にコロナは鬼。— Dr.KENTO (@MMZhGAs0lHxncdm) 2020年4月11日
「”コロナのために”初めて無給医が医療の前線に立つ事になった。」という訳ではないですね。
昔から大学院生がほぼ給料なく診療していたという事実はあった訳で、今回目立って報道されているまでです。
問題は今までパート(外勤)で生計を立てていた大学院生が、パートにいけなくなっているという事。 https://t.co/SoPjDH8fpO— 産婦人科医とみー (@obgyntommy) 2020年4月15日
これはかなり由々しき問題
大学病院の若手医師のうち、実習や研究などの名目で診療にあたっていて、受け取るべき給与の全額または大半が支払われていない大学院生などの「無給医」が前線に立たされている
「無給医」も新型コロナ患者治療の前線に | NHKニュース https://t.co/gSAt6RYHHo
— つしまようへい (@yohei_tsushima) 2020年4月15日
無給医を前線に送るとは。せめて本職の医者並みの給与と労災はつけてからにしてください。そうじゃなきゃ、ただの学徒動員みたいになる。
— 大島堅一 (@kenichioshima) 2020年4月15日
医師不足で「無給医」も動員 厚労省に対策要請 医師の労働組合 #nhk_news https://t.co/1qfKm2tGas
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年4月16日
「新たに100人以上の医師が交代で新型コロナウイルスの患者の治療にあたることが決まり、医師のリストが配付されましたがこのうちおよそ3分の1が「無給医」だったということです。」
現代版の奴隷制度かなんかでしょうか?https://t.co/IgSLMmTumz
— 手を洗う救急医Taka (@mph_for_doctors) 2020年4月16日
世間にあまり知られていない医療崩壊がもう1つある。外勤(バイト)で生計を立てている各大学医局員に、外勤禁止令が出ている。無給医問題がまだ解決していない状況下での外勤禁止令だ。大学院生は学費の支払いもあり、下手すれば収入がマイナスになる。医療崩壊の前に医局も崩壊するのではないか。
— インヴェスドクター (@Invesdoctor) 2020年4月12日
大学病院の勤務医の外勤先が、COVID-19の流行で無くなってきています。私の職場は中堅医師は大学からの給料は月25万前後です。
今後、外勤先がなくなる、もしくは外勤禁止令がでると、大学病院医師は家族を養えなくなるでしょう。
ずーーっと無給医問題を放置してきたツケが回ってきました。
— Superwash 極度手洗い(しなさい)@ドクター ニコッ🙃(呼吸器内科医) (@doctornicochan) 2020年4月10日
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