立憲民主党の枝野幸男代表が安倍首相が求めている憲法改正について、改めて反対の立場を表明しました。
5月3日の憲法記念日に合わせて枝野代表はビデオメッセージを公開し、その中で「一部から『感染拡大防止に向けたより強力な私権制限が必要であり、そのために緊急事態に関する憲法の規定が必要だ』との指摘があります。しかし、この指摘は明らかな事実誤認であることを明確にしておきたいと思います」と述べ、新型コロナウイルス対策に緊急事態条項の追加は必要ないと強調。
現行の憲法でも「公共の福祉」を優先するための文言が含まれているとして、「こうした手続きが必要になった場合でも、災害対策基本法の『災害』に『新型コロナウイルス感染症とそれによる社会経済活動の停滞』を加えれば、場合によっては法改正すら必要ありません。ましてや、憲法の制約で、やるべきことができないということはまったくありません」と言及していました。
場合によっては法律の解釈変更でも可能だとしており、枝野代表は改憲派が憲法改正の口実として新型コロナウイルスを利用しているのではないかと指摘しています。
安倍首相は憲法フォーラムに送ったメッセージの中で、緊急事態条項の必要性を強く訴えていましたが、それを明確に否定した形です。
5月3日 憲法記念日の #えだのボイス です。
新型コロナウイルス感染症とその影響から#命と暮らしを守る#補償はセット
いずれも憲法の要請です。
粘り強く、力強く求め続けます。緊急事態において必要な私権制限は、現行憲法でも可能です。
現実的で即効性のある政策を求め続けます。
⇒ pic.twitter.com/rzDPT8MjfV— 枝野幸男 りっけん 立憲民主党 (@edanoyukio0531) 2020年5月3日
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憲法記念日の全体メッセージ(約6分間)も、分割して添付しますので、よろしければ、こちらもご覧ください。①新型コロナウイルス感染症とその影響は、「健康で文化的な最低限度の生活」を脅かしています。今こそ、憲法が定める国民の権利を確保するための政治が求められています。
⇒ pic.twitter.com/Jt1tv1qoHf— 枝野幸男 りっけん 立憲民主党 (@edanoyukio0531) 2020年5月3日
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②この30年間、世界でも日本でも、「効率化・経済合理性」の旗の下、人が生きるために不可欠なものが「競争だ、自己責任だ」と言って切り捨てられてきました。そのことが、新型コロナウイルスによる危機を拡大させています。
⇒ pic.twitter.com/6exn7yCu4O— 枝野幸男 りっけん 立憲民主党 (@edanoyukio0531) 2020年5月3日
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③立憲主義は、権力の暴走を防ぐための先人の英知であるとともに、生命・自由・平等といった普遍的な権利を必ず守るという、国民の皆さんへの誓いです。私たちは、日本国憲法に拠って立ち、国民の皆さんの権利を守るために全力を尽くしてまいります。 pic.twitter.com/6MHwLU6P35— 枝野幸男 りっけん 立憲民主党 (@edanoyukio0531) 2020年5月3日
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https://johosokuhou.com/2020/05/03/30508/
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