欧米各国は経済活動再開に向けて動き出していますが、この流れにアメリカ国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長が反対意見を投げ掛けました。
5月12日にアメリカ議会で行われた新型コロナウイルス対策の公聴会でファウチ所長は、「対応能力のないまま尚早な経済再開を進めた場合、避けられるはずの苦痛や死を招くだけでなく、経済回復への道まで後戻りすることになりかねない」と発言。
経済活動の再開は新型コロナウイルスを制御したり封じ込めるようになることが条件だとして、このまま安易に経済活動を再開すると、後で制御不能な大流行となる可能性があると強く警鐘を鳴らしていました。
また、アメリカ疾病対策センターのレッドフィールド所長も「まだ危機は脱していない」と発言しており、医療関係者からは早期の経済活動再開に反対する声が続出しています。
トランプ大統領や与党・共和党は楽観論を重視して経済活動の再開を急いでいましたが、専門家との間で認識が大きく割れた形だと言えるでしょう。
実際にかつて大流行したスペイン風邪だと第二波の方が被害が大きく、第一波の数倍の犠牲者が出ました。新型コロナウイルスも同じような事態となる恐れがあり、専門家の見解からも各国は経済活動の再開を慎重に判断するべきです。
ファウチ所長、米上院公聴会で証言 性急な経済再開に警告
https://www.cnn.co.jp/usa/35153697.html
(CNN) 米上院で12日に開かれた新型コロナウイルス対策についての公聴会で、ホワイトハウスによる対策チームの主要メンバー、ファウチ国立アレルギー感染症研究所長らが証言した。ファウチ氏は各州などが経済再開を急ぎ過ぎれば重大な結果を招くことになるとの警告を発した。
上院の保健・教育・労働・年金委員会はこの日、「職場や学校への安全な復帰」をテーマに非公開の公聴会を開いた。ファウチ氏とレッドフィールド疾病対策センター(CDC)所長、ハーン食品医薬品局(FDA)長官、ジロアー厚生次官補が証人に呼ばれ、全員が自主隔離措置などを理由にビデオ会議システム通して証言した。
「経済再開を急ぎ、感染が急拡大するのを懸念」「回避できるはずの苦難や死につながるだけでなく……」。トランプ政権の新型コロナ対策本部に加わる国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長が証言しました。#新型コロナ #COVID19
▶米経済再開急げば「制御不能リスク」https://t.co/zoBrqZr94b pic.twitter.com/7LSJOrLbCO
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) 2020年5月13日
このまま経済を再開するのはナンセンス。経済のために命を切り捨てる資本主義社会は限界にきている。⇒ ファウチ所長、米上院公聴会で証言 性急な経済再開に警告|CNN https://t.co/GXQMqC4lxf #コロナウイルス
— 気候変動の向こう側 #StayHome (@Beyond_Climate) 2020年5月13日
児玉龍彦教授も日本の現状に対して同じこと言ってたわ: ファウチ所長、米上院公聴会で証言 性急な経済再開に警告 https://t.co/V2W6HorT3x @cnn_co_jpさんから
— 卵かけ ごはん(死ぬこと以外かすり傷) (@egg_rice) 2020年5月13日
ファウチ所長の専門家の視点。
ファウチ所長は、トランプ大統領の真横で、たとえ大統領の会見内容と異なったとしても、ご自身の見解を明確に会見で公表される方です。https://t.co/WCkL0hvqQE https://t.co/9Ugq3BXua0
— くまのぷーすけ (@h7Lnjm8IxTBHKrO) 2020年5月13日
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