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IPSの山中伸弥教授、大阪モデルの基準変更に懸念!「科学的な信頼が揺らぐ」「ウイルスは忖度しない」


*大阪府
大阪府が「大阪モデル」として定めていた新型コロナウイルスの基準を変更したとの情報に、IPSの山中伸弥教授が懸念を表明しました。

山中教授は自身のホームページで大阪モデルの変更を説明した上で、「結果を見てから基準を決める。科学でこれをすると信頼性が揺らぎます。この報道が本当であれば、大阪府の対策が、科学から政治に移ったことを意味します」と指摘。
現時点で報道されている情報が事実だとすれば、科学的な面で信頼性が落ちることになると言及していました。

また、ウイルスは権力や上司に忖度することはないとして、大阪モデルの変更を非常に心配していると強調しています。

大阪モデルが変更されたのは5月23日夕方で、吉村知事や大阪府が記者会見で変更の詳しい理由や経緯を説明することはありませんでした。

変わった部分は大阪府が定めた3つの基準を超えた場合の判断範囲です。

1・新規の感染経路不明者数が前週比で増加か同一(1・0倍以上)
2・感染経路不明者数(5人以上)
3・新規PCR検査数に対する陽性率(7%以上)

今までは一つでも基準を超えたら黄色信号扱いで注意喚起を発表するとしていましたが、23日以降からは全ての基準を超えた時に限定すると発表。
1のみで基準を超えても黄色信号とはせず、大きな注意情報は出さないとしています。

吉村知事は記者会見で「感染状況が落ち着いている中で、黄色は危険なのかと誤ったメッセージを発することになりかねない」などと述べ、誤ったメッセージが伝わる恐れがあると基準変更の意図を説明していました。

 

大阪モデル 結果を見て基準を変更! (5月24日各社)
https://www.covid19-yamanaka.com/cont5/main.html

心配なニュースです。
https://news.biglobe.ne.jp/domestic/0523/mai_200523_5152472062.html
https://mainichi.jp/articles/20200523/k00/00m/040/251000c
大阪府が、いわゆる大阪モデルの基準を、結果を見てから黄色にならないように変更するというのです。元々の基準では、感染経路不明者の一週間の合計が、前週との比で1を超える、すなわち前の週より多くなると黄色信号にするとされていました。これが23日現在で0.91となっており、24日に仮に新規感染が0でも1を超えてしまうので、この基準を除外するというのです。
結果を見てから基準を決める。科学でこれをすると信頼性が揺らぎます。この報道が本当であれば、大阪府の対策が、科学から政治に移ったことを意味します。
大阪府民として非常に心配です。人は権力や上司に忖度するかもしれませんが、ウイルスは遠慮ありません。
報道が本当であれば残念ですが、科学者として貢献できるよう微力を尽くしたいと思います。

大阪モデルの基準一部変更 休業再要請指標 本来「黄信号」も条件緩和
https://news.biglobe.ne.jp/domestic/0523/mai_200523_5152472062.html

大阪府は23日、新型コロナウイルス対策で再び休業を要請する際の独自基準「大阪モデル」について、基準を一部変更した。24日に感染経路不明者数がゼロでも基準の一つを上回ることが確定し、本来は注意喚起を呼びかけるルールだった。しかし、府は「感染状況が落ち着いており実態に合っていない」として、急きょ基準変更に踏み切った。

 

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