*海上自衛隊
12月18日に政府が新型イージス艦2隻の建造を閣議決定しました。
政府は地上配備型のミサイル迎撃システム「イージス・アショア」の設置断念から代替策として新たなシステムの設置を模索していましたが、最終的には新型イージス艦にイージス・アショアのシステムを搭載する形で落ち着いたと報じられています。
他にも長射程の巡航ミサイルを開発する案も盛り込まれ、新型イージス艦と合わせて抑止力を強化するとしていました。
当初はイージス・アショアに搭載する予定だった敵基地攻撃能力については触れず、あくまでもミサイル迎撃能力の強化に絞った形です。
一方で、イージス・アショアの設置が浮上した最大の原因は海上自衛隊の人手不足であり、その人手不足を解決しないまま新たなイージス艦を建造すると発表した政府に自衛隊内部からも否定的な声があります。
海上自衛隊の人手不足は深刻で、イージス艦を1隻動かすためにも数百人の人員と追加の整備要員が必要になるのです。
少子高齢化から人手不足の解消が難しいと見られているわけで、追加のイージス艦を2隻も増やすのは海上自衛隊にとって人員面で負担が増えることになるでしょう。
新型イージス艦2隻整備 ミサイル防衛、地上配備代替で
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODE178W40X11C20A2000000
政府は18日の閣議でミサイル防衛に関する新たな方針を正式に決めた。地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替策として新型イージス艦2隻を整備する。敵の攻撃を防ぐため相手領域内の拠点をたたく「敵基地攻撃能力」の是非は結論を見送った。
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