*官邸
菅義偉首相と岸田文雄氏の対立が強まっています。
キッカケは岸田氏が自民党総裁選への出馬会見で、二階幹事長を含めた自民党役員の制限導入や改革案を掲げたことです。
これに慌てて菅首相も二階幹事長の変更を含めた党役員人事と小幅な内閣改造を実施すると表明し、岸田氏に対抗しました。
そして、総裁選を先送りにするために9月中の解散総選挙を決断するとも噂されていましたが、党内や関係者の猛反発もあって断念。
記者会見で菅首相は「そんな状況にはない」「総裁選挙をやるわけでありますから、総裁選挙の先送りも考えてません」と言及することになり、衆議院解散という選択肢を失うことになりました。
二階幹事長の二階派と麻生派、それに安倍晋三前首相らは関係が悪化しているとも言われ、二階派が支援している菅首相に対して、他の派閥が岸田氏を支援する構図になろうとしています。
高市前総務相の出馬も報じられていますが、今回の総裁選は菅首相VS岸田氏の構図となる可能性が高く、これから総裁選や解散総選挙を視野に入れて、与党内の駆け引きが激しくなりそうです。
自民党総裁選挙への立候補に意欲を示している、高市前総務大臣は、派閥を超えて多くの議員から支援の声が寄せられているとして、立候補に必要な20人の推薦人の確保に自信を示しました。
「あの時に似てる。やめるしか…」解散封じられた菅首相、誤算の先に
https://www.asahi.com/articles/ASP916T1SP91UTFK00K.html
菅義偉首相が1日、自民党総裁選(17日告示、29日投開票)前の衆院解散見送りを明言した。首相は前夜に「9月解散」も選択肢とする考えを二階俊博幹事長に伝えたばかりだが、党内から批判が噴き出し、事実上、解散権を封じられた。首相の求心力低下は必至で、総裁選前に「菅離れ」が進みかねない状況だ。
怖くて誰も手出しができなかった二階俊博幹事長をばっさり切り捨て、これに圧倒された菅義偉首相を党役員人事へと追い立てた。岸田のロケットスタートに、菅はかなり動揺したのだ。
出馬表明の後、安倍晋三前首相の議員会館事務所に挨拶に行った岸田を、安倍は「よい会見だった」と評価した。菅、二階にとっては、安倍の裏切りとも取れる発言だ。
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