*大納会
明日から2023年が始まります。
今年は思い返してみると、1月にトンガ沖で記録的な海底火山噴火があり、日本でも津波を観測して大騒動になりました。翌月にはロシア軍のウクライナ侵攻が開始、これをキッカケにして世界の緊張レベルが一気に跳ね上がり、NATO(北太平洋条約機構)を中心とした西側諸国とロシア陣営の対立が激化。
2年前から続いていた新型コロナウイルスが収まってきたと思ったら、今度はウクライナ戦争で世界経済が大混乱状態に突入しました。
世界最大規模の資源大国ロシアと穀物輸出大国のウクライナが戦争をしたことで物価の上昇が加速し、日本においても過去数十年間で最悪の物価上昇を記録しています。
日本国内だと、石原慎太郎氏や藤子不二雄Aさん、アントニオ猪木さんらの死去が大きな注目を集め、追悼番組も報道されたほどです。
また、知床沖の観光船沈没事故は日本中を驚かせ、観光船「KAZU1」の引き揚げ作業はリアルタイムで中継されて話題になりました。
そして、7月に入ると参議院選挙が始まり、当初は与野党が互角の戦いを展開していましたが、7月8日11時31分頃に奈良県奈良市の交差点で街頭演説を行っていた安倍晋三元首相が銃撃を受けて死亡。この事件をキッカケにして自民党への同情票が相次ぎ、参議院選挙は自民公明が圧勝しました。
安倍元首相の暗殺事件は全世界に衝撃を与え、世界各国の代表らが安倍晋三元首相に対して追悼のメッセージを寄せています。
また、実行犯の山上徹也容疑者が犯行動機として、安倍晋三元首相と旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の関係性に言及したことで、統一教会の存在が公の場で注目され、国会でも政府与党と統一教会の癒着問題が追及されることになりました。
9月に予定された安倍晋三元首相の国葬儀は国論を二分し、同じ時期にイギリスのエリザベス女王が亡くなって、イギリスで大規模な女王国葬が行われたことで、イギリスの国葬と日本の国葬が比較されたことも記憶に新しいです。
他方でアメリカのペロシ下院議長が台湾を電撃訪問し、それによって中国が激怒。台湾の周囲で中国軍が大規模な軍事演習を行ったことで、米中の対立がかつて無いほどに激化していました。
当初の予想に反してロシアとウクライナの戦争が長期化したことで世界中の物価上昇が長引き、日本も32年ぶりとなる1ドル150円台を記録しています。
この記録的な円安に対処するとして日銀は為替介入を実施しましたが効果は限定的で、遂には事実上の利上げを表明するほどまでに追い詰められました。
事実上の利上げ宣言によって安倍政権時代から続いていた金融緩和策「アベノミクス」は終了が決まり、加速していた円安が収まって円高・株安に市場が転換。
2023年には日銀の黒田総裁が交代となる予定で、日本の金融政策も本格的に切り替わると見られています。
2022年はまさに激動の年と言えるような1年間であり、パンデミック(世界的大流行)の驚異から戦争、インフレ、円安リスクが一気に現実化した年でした。
世界情勢的にもこの流れは来年も加速する可能性が高く、台湾を巡る米中対立やロシアとNATOの対立など大きな火種はそこら中に残っています。
激動する世界情勢、それを分かりやすく伝えることをモットーにして、荒れるであろう来年も当サイト「情報速報ドットコム」は更新を続け、皆様に情報を提供し続けようと考えております。
今年も1年間ありがとうございました。また来年も引き続き当サイトをよろしくお願い致します。
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