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非正規雇用の活用提言をした日経連元理事「想像以上に非正規が増えた」「正規の賃金を2~3割下げることを意図した」


非正規労働者が激増していることについて、そのキッカケとなった報告書を1995年にまとめた日経連(現経団連)元常務理事の成瀬健生氏(89)が東京新聞の取材に本心を語ったことが分かりました。

東京新聞の記事によると、インタビューに応じた成瀬健生氏は非正規雇用が約4割に増えた現状を予想していなかったようで、「今ほど増えるとは思わなかった」「(経営者は)人間を育てることを忘れてしまった」などと述べ、報告書を作成した当時から振り返って想定外だったと強調。

さらには非正規雇用の導入で正規雇用(サラリーマン)の賃金を2~3割下げることも意図していたとして、「正規の賃金はほぼ横ばいだが、企業は非正規を増やして(全体の)平均賃金としては下がった」とも語っていました。
この正規雇用の賃下げ効果は報告書にシッカリと記載しておらず、当初の予定だと企業が非正規雇用を正規として雇用する「復元」が起きることを期待していたとしています。

もはや労働者のことは全く考えないまま、政策ありきで非正規雇用の推進を決めていた部分があると思われ、ネット上でも多くの人たちから怒りや不満の声が飛び交っていました。
特に賃金の低下を押し付けられた若者の反発は強く、非正規雇用を推進した権力者たちこそ日本経済の低迷を作り上げ、日本の衰退を招いたと言えるでしょう。

 

非正規雇用の活用を30年前に提言したら…「今ほど増えるとは」 労組側「やっぱりこうなった」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/233389

 非正規労働者が増えるきっかけになったといわれる報告書を1995年にまとめた日経連(現経団連)元常務理事の成瀬健生さん(89)が、本紙のインタビューに対し、雇われて働く人の4割近くを非正規が占める現状に「今ほど増えるとは思わなかった」と証言した。約30年の時を経て日本の賃金停滞へとつながっており、非正規の急増に歯止めをかけなかった経営者に対し「人間を育てることを忘れてしまった」と警鐘を鳴らした。(畑間香織、渥美龍太)

 

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