*ロイター通信 国連
今月から国連安全保障理事会の議長国をロシアが担当することになります。
国連では毎月交代制で議長国を変えており、4月はロシアが担当。ウクライナのドミトロ・クレバ外相は「エイプリルフール史上最悪のジョーク」だとコメントし、ロシアが議長国を務めることに強く反発していました。
最新の戦況分析だと、ロシアは冬季攻勢で目標としていた要衝バフムトやウクライナ東部地域の制圧に失敗したとされ、英国防省が4月1日に発表した報告書の中でも「失敗がより明白になっている」と指摘しています。
しかしながら、この冬季攻勢はロシアの傭兵会社ワグネルが主体となって行った可能性が高く、ロシア正規軍の予備部隊や秋に動員された追加の10万人は温存されたとする調査報告もあり、ロシアがこれで完全に消耗したとする結論は怪しいです。
実際、秋の徴兵で増えた15~30万人とも言われている兵力の割にはロシアの冬季攻勢が小規模な印象で、春の攻勢に向けて温存していた可能性は捨てきれません。
ロシア側からすればウクライナ軍を油断させたところで温存した戦力で一気に大突破するしか逆転の方法が無いと思われ、国連安全保障理事会の議長国の立場を手に入れた今こそ、本格的な攻勢をするための条件が揃ったのではないかと考えられます。
これからロシアが全力の攻勢を行うことは否定できず、引き続き春の大攻勢に注意が必要です。
ロシア、4月の国連安保理議長国に 「最悪のジョーク」とウクライナ怒り
https://www.bbc.com/japanese/65146142
ロシアは4月1日から1カ月間、国連安全保障理事会の議長国を務める。ロシアの侵攻を受けるウクライナは加盟国に対し、ロシアの議長国就任を阻止するよう求めていた。ロシアの安保理議長就任にウクライナのドミトロ・クレバ外相は、「エイプリルフール史上最悪のジョーク」だと強い怒りを示した。
安保理の議長は輪番制で、ロシアを含む15理事国が毎月交代で務める。
ロシアが前回、議長国を務めたのは、ウクライナへの全面的侵攻を開始した昨年2月。
ロシア攻勢、ウクライナ東部で「失敗は明白」 英国分析
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR021LU0S3A400C2000000/
【カイロ=久門武史】英国防省は1日、ロシア軍のゲラシモフ参謀総長が1月にウクライナ侵攻を指揮する総司令官に任命されて以降、東部ドンバス地方の制圧を目指したが「失敗がより明白になっている」との分析を公表した。ロシア軍が数万人の死傷者を出しながら制圧した地域はわずかだとした。
1/
【和訳】ISW ロシアのウクライナ侵攻作戦評価 2100 ET 01.04.2023 “要点”⚪︎ロシア・ウクライナ・西側の複数の情報筋が示した見解によると、ロシア軍冬季攻勢は、クレムリンが定めた目標である3月31日までのドネツィク・ルハンシク両州全土占領の達成に失敗した。 https://t.co/B3dShCD9Gx pic.twitter.com/FLBjLG1UPB
— Panzergraf (@GdPanzergraf) April 2, 2023
New: Russian, Ukrainian, and Western sources observed that the Russian winter offensive has failed to achieve the Kremlin’s goals of seizing all of Donetsk and Luhansk oblasts by March 31.
Our latest: https://t.co/5A4xcPwA1e pic.twitter.com/BYM2RuMjYo
— ISW (@TheStudyofWar) April 2, 2023
悲報
4月1日から1ヶ月間、持ち回り制のため、ロシアが国連安全保障理事会の議長国を務める。
国連の基本原則を破り続けるテロ国家が議長国とか機能不全も良いところ…。 pic.twitter.com/bbVlS22yU8
— かみぱぱ (@kamipapa_ro) March 31, 2023
ウクライナのクレバ外相は1日、ロシアが4月の国連安保理議長国となったことについて「国際社会への侮辱だ」と批判しました(AFP時事)https://t.co/wmVUSTHVCT
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) April 2, 2023
ウクライナ東部ウグレダルへの攻勢に失敗して破壊されたロシア軍の装甲戦闘車両 pic.twitter.com/dmhXRpfhNM
— 明鳳 (@houmei20) April 2, 2023
ロシアの攻勢の結果
命が勿体無い pic.twitter.com/JQ1W5Qgxez
— かみぱぱ (@kamipapa_ro) April 1, 2023
ロシアの侵攻を受けるウクライナが切望してきた西側諸国の主力戦車が続々と集まり始めています。英独など10カ国超が供与に加わった「戦車連合」からは40両以上が到着。反転攻勢の機会をうかがうウクライナ軍は、ロシア軍戦車との性能差を生かし、領土奪還につなげたい考え。 https://t.co/jMG6BprwOY
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) April 2, 2023
3月29日、ウクライナ軍の重要な成果として、補給路である0506道路からワグネル戦闘員を押し戻したことを明らかにし、戦況の変化が生じた。英国防省🇬🇧
露軍の部隊は士気を欠いて破壊しやすいと述べ、露軍の脆弱な状況を指摘した。メジェビキン大佐🇺🇦https://t.co/8gNh7vpWXz
— Ganesha (@Ganesha14702992) April 2, 2023
カディロフはロシア軍の冬季攻勢に本気の兵力拠出をせず温存。
その後、プーチンに対面してゴマすりしていた。
3月末までの冬季攻勢が一区切りついたので、温存していた1個連隊をウクライナに再派遣するのか・・・ゴマすりの出世上手サラリーマン的な世渡りか。https://t.co/FjzKkw0Kny
— MASANOBU SATO (@japanes74436093) April 3, 2023
こんにちは戦場カメラマンの渡部陽一です。ウクライナ情勢。ウクライナ東部の要衝バフムートの戦闘が停滞状態。ウクライナ軍攻勢の兆しの背景にロシア軍の前線補給の断絶。ロシア軍内部の亀裂が深刻化。ドネツク州完全制圧を掲げるロシア軍の人海戦術は消耗状態。
— 渡部陽一 (@yoichiomar) March 29, 2023
ロシアは2022年秋から30万人強の大量動員。
▼
2023年1~3月にドンバスで攻勢→ゆっくり前進。
ウクライナ軍は兵力と弾薬不足の中で防戦。
▼
3月末までに露軍はわずかしか前進できず、
すでに攻勢は停滞=兵力枯渇と判断できる。
▼
第2波動員を露は実施できず。
よしよし😊 pic.twitter.com/ID3JvWZLsR— MASANOBU SATO (@japanes74436093) April 2, 2023
いいね!しよう