*ロイター通信
9月20日にアゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領は隣国アルメニアとの係争地であるナゴルノ・カラバフを奪還したと宣言しました。
アゼルバイジャンは9月19日に係争地ナゴルノカラバフへの軍事侵攻を行い、空爆と砲撃で一気にナゴルノ・カラバフ自治州の大半を制圧。
前々からアルメニアとの補給路を遮断されて孤立状態になっていたこともあり、ほぼ丸1日の戦闘でナゴルノカラバフは陥落したと伝えられています。
事実上の降伏を受け入れたアルメニア側は各地で大規模なデモが相次ぎ、政府を弱腰外交と批判する声が飛び交っていました。
また、軍事支援の約束をしていたロシアが動かなかったことに対しても不満や抗議の声が目立ち、ロシアに対する感情が急激に悪化しています。
これまでアルメニアの後ろ盾にロシア、アゼルバイジャンの後ろ盾にトルコ・イランというような構図で対立関係が続いていましたが、ウクライナ戦争の長期化もあってパワーバランスが大幅に変化。
単独ではアルメニア軍の方が弱いこともあって、早期にアゼルバイジャンへの降伏を決定して停戦合意となりました。
ただ、今回の即時停戦に不満を持つアルメニア国民は多く、歴史的にも戦争と民族浄化を繰り返していた関係ということもあって、両国間の火種は消えるどころかさらに強まっています。
アゼルバイジャン、「対テロ作戦」開始24時間で「主権回復」宣言 アルメニアとの係争地めぐり
https://www.bbc.com/japanese/66863587
アゼルバイジャンのイルハム・アリエフ大統領は20日、隣国アルメニアとの係争地ナゴルノ・カラバフでの軍事行動開始から24時間で、同地における主権を回復したと宣言した。同国はアルメニア人の分離主義者が降伏するまで作戦はやめないとしていた。
アゼルバイジャンとアルメニア系勢力の双方はこの日、ロシアの平和維持軍の仲介で、現地時間20日午後1時(日本時間同午後6時)から敵対行為を完全に停止することで合意したと発表した。アゼルバイジャン軍はこれに先立ち、アルメニア系勢力から90以上の陣地を獲得したとしていた。
アゼルバイジャンと、現地で平和維持軍を展開するロシアがまとめた停戦協定の条件には、ナゴルノ・カラバフの地元勢力が武装解除と体制の完全な解体を約束することが含まれている。
先日、アゼルバイジャンはアルメニアのナゴルノカラバフに対して大規模な軍事攻撃を開始したため、同地域で戦争が勃発しました。
しかし、アゼルとアルメニアを取り巻く外交関係は非常に複雑です。そのため、大まかな両国の外交関係を一枚の画像にまとめてみました。理解の手助けになれば幸いです。 pic.twitter.com/oqkt2l5o6a— アイザックZ@ゆっくり実況者(29万人) (@isaacz_san) September 20, 2023
アゼルバイジャンはアルメニアに事実上勝利する形で停戦に合意しました。https://t.co/5efhippsKU
死者は30人超。今回の軍事行動はロシアがウクライナ侵攻で余力を失い、旧ソ連国への影響力を低下させている事実を映しています。 pic.twitter.com/SIkXXXksQR
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) September 20, 2023
アゼルバイジャンはアルメニアに事実上勝利する形で停戦に合意しました。https://t.co/5efhippsKU
死者は30人超。今回の軍事行動はロシアがウクライナ侵攻で余力を失い、旧ソ連国への影響力を低下させている事実を映しています。 pic.twitter.com/SIkXXXksQR
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) September 20, 2023
ナゴルノカラバフ共和国、アゼルバイジャンに降伏。
アルメニア軍撤退、共和国軍武装解除へ。 https://t.co/RX9WGnEdEr
— mssn65 (@jpg2t785) September 20, 2023
ナゴルノ・カラバフ、降伏。
🇦🇿アゼルバイジャンの勝利。
30年かかっても、自国領土を諦めなければ取り戻せるということが示された。
— ナザレンコ・アンドリー🇺🇦🤝🇯🇵 (@nippon_ukuraina) September 20, 2023
アゼルバイジャンはアルメニア独立記念日に、戦争で掌握した地域を編入する予定とのこと。 https://t.co/DROU8rvUBC
— mssn65 (@jpg2t785) September 21, 2023
アゼルバイジャン軍の誤射で死亡したロシア兵には平和維持軍の副司令官も含まれていたとのこと。 https://t.co/R2qwpbp7ML
— mssn65 (@jpg2t785) September 21, 2023
アゼルバイジャンは親日国とかいう言説が一部に広まってるそうですが、いきなり武力を使う国は基本ろくでなしです。
— ぐり@関賢太郎 航空軍事記者 (@gripen_ng) September 20, 2023
記事中の図をお借りして、第三次ナゴルノカラバフ(アルツァフ共和国)紛争における、アゼルバイジャン軍の目標を推定します。
①ラチン回廊制圧によるアルメニア・アルツァフ共和国間の連絡の遮断
②ナゴルノカラバフの首都ステパナケルトの制圧およびアルツァフ共和国の解体… https://t.co/xYas5ccfmd pic.twitter.com/A3YXUkIHNw— MASA(航空宇宙・軍事) (@masa_0083) September 19, 2023
ロシア🇷🇺軍の大幅な弱体化が、原因だろうな。
力の均衡が崩れると戦争が起こるというけど正しくそうなった。
どの辺が終着点になるだろうか?#アゼルバイジャン #アルメニア #ロシア https://t.co/7NtuXcDVS8 pic.twitter.com/ggeAx398fd— バジル大作戦🍝(9月から低浮上) (@Basil_Panzer) September 19, 2023
ナゴルノ=カラバフ内の村に入場して掲揚してあったアルメニア国旗を引き摺り下ろし踏みつけるアゼルバイジャン軍兵士 pic.twitter.com/QqjseR2yK8
— ゆびぶえ#引用リツイートう○い (@univ00009) September 20, 2023
アゼルバイジャンのステパナケルト(カラバフ首都)占領で民族浄化が起きなければいいが…本当にこれが心配。アゼルバイジャンはアルメニア人なら何をしても構わない風潮がある。実際に完全に私的に、それもアルメニア人という理由の殺人した奴が勲章もらえる国
— ぐり@関賢太郎 航空軍事記者 (@gripen_ng) September 20, 2023
アルメニアは敗北を受け入れることができれば、今後EUに急接近する(国民の怒りはアゼルバイジャンよりも露&パシニャンに向かっている)。アゼルは従来通りトルコと組みつつ、裏で露とも通じる巧みな外交(今回、露メディアはアゼルではなく西側とアルメニアを批判している点に注目)。 https://t.co/X1ytGGfObJ
— Sanshiro Hosaka (@HosakaSanshiro) September 20, 2023
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