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福島第一原発デブリ回収、延期の可能性が浮上!処理水放出の根拠崩壊 東電「原子炉のフタの一部が溶けて外れない」


*東電 福島第一原発
東京電力が福島第一原発で行っている溶け落ちた核燃料デブリの回収作業について、3度目の延期となる可能性が浮上しています。

朝日新聞の記事によると、当初の計画だと2021年に作業を開始する予定だった燃料デブリの取り出し作業は厳しい状況や作業難易度から2度の延期が決まり、今年に行われた作業でも原子炉格納容器の内部へ通じる既存の貫通口でフタを固定しているボルトの一部が溶けて、フタを固定しているボルトを解除できずに難航。

貫通口から折りたたみ式のロボットアームを中に入れて、試験的に溶け落ちた核燃料デブリを回収する予定でしたが、その前段階でフタの接地面のゴムなどが溶けて、フタの取り外しすら出来ないと東電は報告しています。
計画では今年度上期にフタを開き、中のケーブルなどの除去を始める予定となっており、処理水海洋放出の大きな根拠の1つだった核燃料デブリの除去作業は完全に停止したと言えるでしょう。

福島第一原発の1~3号機には計880トンの燃料デブリがあると推計され、それが放射能汚染水を生み出す要因となっています。
状況は事故直後と全く変わっておらず、核燃料デブリの放射能を封じ込めるために大量の冷却水を流し込む必要性があることから、汚染水問題も引き続き継続する可能性が高いです。

 

福島第一原発デブリ回収、3度目の延期? 東電の代案「相当厳しい」
https://www.asahi.com/articles/ASRB964JKRB6ULBH003.html

東京電力福島第一原発事故で溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の試験的な取り出し作業について、3度目の延期の可能性が出てきた。
政府と東電は当初、作業を2021年に始める予定だったが、装置開発の遅れなどで2度にわたって延期。今年度後半の作業開始をめざすが、今度は現場の準備が難航し、専門家からはさらなる延期を懸念する声も。東電は代替案の検討を始めたが、先行きは不透明だ。

 

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