*東京電力
昨年から開始された福島第一原発の処理水放出ですが、その後に多数のトラブルが発生しているとして地元住民から怒りや不満の声が飛び交っています。
NHKの記事によると、2月19日に開かれた原子力規制委員会の会合では、地元住民の代表である福島県大熊町商工会の蜂須賀禮子会長が「東京電力には、地元の住民に失望を与えたことを認識してほしい。処理水の海洋放出について世界各国から注目というか監視の目があるにもかかわらず、確認すれば防げるようなトラブルが起きたことはすごく残念に思う。東京電力は、本気度というものを私たち県民、町民に示していただきたい。お願いですから、私たちに心配をかけないでください」などと述べ、東電に対してトラブルの再発防止や対策強化を要請したとのことです。
東電は去年10月に放射性物質を含む汚染水を浴びた作業員が一時入院したと発表し、今年2月7日にも浄化装置から放射性物質を含む水が漏れ出したと報告。
さらには2月22日にも増設雑固体廃棄物焼却建屋において火災報知器が作動したと伝え、火災の可能性が否定できないと明らかにしました。
現時点でこちらの火災騒動で周辺モニタリングポスト等への影響は確認されていないとしていますが、ほぼ毎月のように何らかのトラブルが起きているとして、地元住民の不満はかなり強まっています。
処理水の放出も来年度は7回に分けて、タンクおよそ50基分にあたる5万4600トンを放出するとしていて、国内外から東電の運営能力に対する疑念は深まっているところです。
2月22日、東京電力・福島第一原発で木材などの廃棄物を焼却している建屋で火災警報器が作動した。
炎が見えないことなどから、東京電力は「火災ではない」としているが、建屋の内部には水蒸気が充満していて詳しい状況を確認出来ていない。
原発処理水放出開始から半年 基準値下回るもトラブル相次ぐ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240224/k10014368991000.html
福島第一原子力発電所にたまる処理水の海への放出が始まってから24日で半年です。これまでに3回の放出が行われましたが、原発周辺で検出されるトリチウムの値は東京電力の自主的な基準を大幅に下回っています。一方で、汚染水を処理する過程ではトラブルが相次いでいて、東京電力の安全管理に地元などから厳しい目が向けられています。
また、放出に反発した中国による日本産水産物の輸入停止措置が長期化し、影響が大きくなる中、水産事業者にとっては、中国に代わる輸出先や新たな販売先の確保が課題となっています。
福島第一原発の処理水放出から半年 ホタテの行き先は、中国の反応は https://t.co/zf94mYj76x
東京電力福島第一原発で処理水の海洋放出が始まり、24日で半年となる。今年度の放出は4回の予定で、これまで3回分が完了した。
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) February 23, 2024
福島第一の汚染水1・5トン漏れ問題 規制委「実施計画違反の疑い」 https://t.co/5bpZxgiKMB
東京電力福島第一原発の浄化装置の清掃作業で建屋外に汚染水が1・5トン漏れた問題について、原子力規制委員会は19日、原子炉等規制法に基づく実施計画に違反する疑いがあるとの認識を示した。
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) February 19, 2024
経産相、東電社長を指導 福島第一汚染水漏れ対策「経営陣が関与を」 https://t.co/HD5NrGDcOl
東京電力福島第一原発の汚染水浄化装置から汚染水が漏れ出した事故を受け、斎藤健経済産業相は21日、小早川智明社長と面会し、再発防止を指導した。斎藤氏は「廃炉の完遂に支障が生じる」と指摘。
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) February 21, 2024
経緯をゴチャゴチャ記録したが、
現場はALPSに続き、「今回も」指揮命令系統が単純ではなかったことを知って欲しい。福島第一原発で2月7日に起きた汚染水の漏えい。 https://t.co/jXGwNMsVsg pic.twitter.com/5UXzIIXzzY
— まさのあつこ (@masanoatsuko) February 24, 2024
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