*ドル円
政府日銀が4月29日に実施したと見られている為替介入で、5兆円規模の円買いドル売り介入に踏み切った可能性が高いと報じられています。
これは日銀の当座預金の増減要因から判明したもので、共同通信社の記事だと、1日当たりの円買い介入の金額として、過去最大だった2022年10月21日の約5兆6千億円に迫る規模になるとのことです。
現在のドル円相場を見てみると、4月29日昼ごろに160円台を記録し、そこから為替介入と見られる大規模な円買いドル売りが発生。
160円台から1時155円台まで落ち込み、そこから再び2円半ほどの円安になって157円台まで動いています。
5兆円で155円台まで円高に動かしたことを考えると、1日で157円台に戻してしまったのはかなり微妙だと言え、このペースだと来週には為替介入した変動幅を取り戻すことになりそうです。
29日の為替介入5兆円超実施か 過去最大に迫る規模と推計
https://nordot.app/1157985420267176719
円相場が急変した29日の外国為替市場で、政府・日銀が5兆数千億円規模の円買いドル売り介入に踏み切った可能性があることが30日、日銀の統計に基づいた市場関係者の推計で分かった。実際に介入していた場合、1日当たりの円買い介入の金額として過去最大だった2022年10月21日の約5兆6千億円に迫る計算だ。
日銀は30日、金融機関が日銀内に開設している当座預金の増減要因を発表した。5月1日の残高が、為替介入を含む「財政等要因」で7兆5600億円減るとの見通しが判明。当初の市場予想は2兆500億~2兆3千億円の減少だったため、差額が介入による要因とみられている。
【速報】5.5兆円か?
昨日、財務省が5.5兆円規模の為替介入を実施した可能性が出ています。日銀がさきほど発表の「当座預金予測」。介入があると、政府資金が動く関係で、この公表値が大きく乱れます。でてきた数値は介入ナシ前提の予測より5.5兆円ほど乖離。この差額が介入規模と推測されています pic.twitter.com/SYBmU40P4G— 後藤達也 (@goto_finance) April 30, 2024
政府・日銀が29日に5兆円規模の介入の可能性、過去最大に迫る https://t.co/R8vaK3J5LY
— ロイター (@ReutersJapan) April 30, 2024
◆ 156円台後半
19:00発表の「日銀 当座預金予測」で、政府は昨日5.5兆円規模の円買い介入を実施した可能性が意識されています。発表前後で為替レートにほとんど動きはなく、いま156円80銭台です。160円の節目をつけてからの介入とみられ、今後160円が「防衛ライン」として意識される可能性があります https://t.co/VoJBfBYJxd pic.twitter.com/4Q0cYcrOMW— 後藤達也 (@goto_finance) April 30, 2024
日銀の5/1当座預金残高見通し、「財政要因」はマイナス7兆5,600億円。
短資会社の予想(東短リサーチ:マイナス2.1兆円、セントラル短資:マイナス2.5兆円)と比較すると、5兆4,600億円~5兆1,400億円の乖離。
ということで、5兆円規模の介入だったようですね。 pic.twitter.com/zI1eoxlPkm
— Street Insights (@Street_Insights) April 30, 2024
5.5兆円の介入をして、ドル円は156台後半。前回と同じ弾数なら、あと3.5兆円〜4.0兆円くらいか。これで介入しても150割れは難しそう。もちろん、弾数もっとありまっせってパターンもあるけど、とにかく財務省と日銀は米金利低下を祈ってそう。 https://t.co/hDtzsqXcP0
— Tomo (@Market_Letter_) April 30, 2024
今回の為替介入で分かったことのまとめ。
・29日の介入額は5兆円超
・時間稼ぎ以上の効果はなく、早晩160円台に
・残り弾数は1発
・さらにやると米国に為替操作国と認定され、経済制裁を受ける
・不自然な介入は、円に興味がなかったヘッジファンドまで呼び寄せてしまい、必ず負ける— ギムノカリキウム (@gymnocalycium42) April 30, 2024
いいね!しよう