物価の変動を反映した実質賃金が過去最長となるマイナスを更新しました。
厚生労働省が6月5日に公表した今年4月の毎月勤労統計(速報)によると、実質賃金は前年比0.7%減少し、25カ月連続の前年割れを記録。
現金給与は前年同月比で2.1%の増加となりましたが、それを超える速度で物価が上昇。
25ヶ月の連続マイナスは統計調査を開始した1991年以降で最長となり、リーマンショック時を超える大きなマイナスとなっています。
物価上昇の流れが変わるか、賃金が大幅に上昇しない限りは実質賃金のマイナス傾向が続くと思われ、国民生活の厳しい実態を反映していると言えるでしょう。
[東京 5日 ロイター] – 厚生労働省が5日に公表した4月の毎月勤労統計(速報)によると、実質賃金は前年比0.7%減少し、25カ月連続の前年割れとなった。春闘の影響で所定内給与の伸びは拡大したが、働き方改革による残業の減少に相殺された。ただ、賃上げに加え物価上昇率が縮小したことにより、賃金の減少幅は3月の2.1%よりは小さくなった。
毎月勤労統計調査 令和5年度分結果確報
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/r05/23fr/mk05fr.html
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