日本の学会連合の有志が「科学研究費助成事業(科研費)」の倍増を求める署名活動を開始したことが分かりました。
これは日本経済新聞社が取り上げた情報で、署名活動は生物科学学会連合や日本化学連合など国内の12の学会連合が中心となって呼び掛けており、国内の167の学会も賛同表明するとしています。
賛同団体の所属会員数だけで延べ約208万人で、学会連合有志は科研費が04年以降、実質的に大きく目減りしていると訴え、現在の2倍に匹敵する年4000億円以上に増額を要求。
理由に関しても運営費交付金で賄われるべき経費を科研費で補おうと応募件数が急増し、研究費の獲得競争が激化したことが要因だとして、結果的に研究課題1件あたりの配分額が減少していると主張しています。
物価高や円安などを考慮すると、科研費の実質の平均配分額は直近10年で半減したと指摘した上で、国際競争力を回復するためにも予算を倍に増額する必要があると理解を求めていました。
実際に諸外国だと最先端分野は経済軍事にも直結するとして予算が増えている国が多く、横ばいや低迷が続いている日本と比べて海外は研究費の増加傾向が鮮明となっています。
科研費倍増求め署名活動 学会有志「研究力の低下」懸念
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOSG055CA0V00C24A7000000/
国内の学会連合の有志が、大学や研究機関の研究者に配る資金「科学研究費助成事業(科研費)」の倍増を求める署名活動を始めた。研究費不足が一因と指摘されている日本の研究力の低下に歯止めをかけることを目指すという。
署名活動は、生物科学学会連合や日本化学連合など国内の12の学会連合が中心となって呼び掛けている。8日時点で国内の167の学会も賛同する。所属会員数は延べ約208万人に上る。署名活動と合わせて、科研費の増額を求める要望書も国に提出する予定だ。
科研費倍増求め署名活動 学会有志「研究力の低下」懸念 https://t.co/rFRzN9B597
— 日本経済新聞 大学取材班 (@nikkei_daigaku) July 9, 2024
科研費の目減りへの対応も必要ですが、運営交付金などが減額され続けるなら、もっと多くの研究者に科研費を交付できるようにする必要がありますよね。「選択と集中」がさらに大学を追い込むことに。
科研費倍増求め署名活動 学会有志「研究力の低下」懸念 – 日本経済新聞 https://t.co/W6tqTMwGJW
— アカデミック キャリアパス サポート つぶやき担当 (@acpsbiz) July 9, 2024
全ての科研費に有意味な事後評価、その事後評価の利活用(事後評価で評価が低い場合はそもそも評価から除外するなど)が前提であれば、賛成です:科研費倍増求め署名活動 学会有志「研究力の低下」懸念 – 日本経済新聞 https://t.co/yaeIqefrJj
— Atsushi Ishii(石井敦) (@ishii_atsushi) July 9, 2024
本当に有能な研究者は日本でくすぶらず、海外の研究機関に羽ばたくんですけどね
もしくは、クラウドファンディングで資金集めするか、自然と寄付金が舞い込みます
そろそろ広く浅く研究費をばら撒く科研費の仕組みは見直さないと❗
科研費の審査を任される有能な研究者の時間負担もバカにならないよ https://t.co/Bxh94XOThg— Aki (@Aki20110202) July 11, 2024
私、文部省で、大臣官房、初中、体育、管理局は経験したが、他省庁出向なども多く、大学行政はまったくやらなかった。だから、素人の見解だが、研究に税金寄越せの人には、あまりシンパシーわかない。
子供の頃伝記読んで尊敬したエジソンは、自分のお金で研究して、特許などで報われたんではないの? https://t.co/rSY71y6SQU— 池木 清『学校は利用したい人だけに』 (@Kiyoshi_ikegi) July 9, 2024
運営費交付金の増額を求めた方が。 https://t.co/M8cWjucbZQ
— 山内太地『やりたいことがわからない高校生のための 最高の職業と進路が見つかるガイドブック』3刷 (@yamauchitaiji) July 9, 2024
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