*BBC
国連総会でウクライナに侵攻したロシア軍の完全撤退などを求める決議案が賛成多数で採択されるも、超大国であるアメリカが反対票を入れたとして物議を醸しています。
ロシアによるウクライナ侵攻から丸3年が経過したことを受けて、国連総会ではウクライナやEU(ヨーロッパ連合)などが提出した戦闘の停止とロシア軍の撤退などを求める決議が議論されました。
ウクライナへの攻撃を行ったロシアだけではなく、アメリカも決議案の文言を批判して反発。
アメリカはこの決議案に対抗して「侵攻」などの単語を使わずに「紛争の早期終結を要請する」とした別の決議案を提出し、EUの決議案に強く反対したことで激しい議論となりました。
最終的にこの決議は日本など93か国の賛成多数で採択されましたが、アメリカやロシアなど18か国が反対となり、65か国が棄権しています。
アメリカのトランプ大統領がウクライナの鉱物資源(レアアース)の取引を要求していることにロシアも反応を示し、ロシアのプーチン大統領は、ロシアが併合したウクライナの4つの州でアメリカなどと共同で鉱物資源の開発を行う用意があると主張。
ロシアとアメリカが共同歩調でウクライナ戦争を終結させるとアピールした形で、このようなアメリカの動きにヨーロッパ側は警戒心を強めている状況です。
ウクライナの戦況もほぼ膠着状態で大きな動きは無く、戦争3年目にしてウクライナにとっては厳しい情勢になってきたと言えるでしょう。
プーチン大統領 併合したウクライナ4州で米と資源開発の用意
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250225/k10014732311000.html
ロシアのプーチン大統領は、アメリカのトランプ大統領がウクライナ国内の鉱物資源の権益を求めていることに関連して、ロシアが一方的に併合したウクライナの4つの州を念頭に、アメリカなどと共同で鉱物資源の開発を行う用意があると主張しました。
アメリカのトランプ大統領は、ロシアによる侵攻が続くウクライナに対し、軍事支援の見返りとして、ウクライナ国内のレアアースなどの鉱物資源の権益を求めています。
ウクライナ侵攻 ロシア軍撤退求める国連決議 アメリカは反対
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250225/k10014732181000.html
ロシアによるウクライナ侵攻から3年となるのにあわせて開かれた国連総会で、ウクライナやEU=ヨーロッパ連合などが提出した戦闘の停止とロシア軍の撤退などを求める決議が賛成多数で採択されましたが、アメリカは反対にまわり、立場の隔たりが浮き彫りになりました。
国連総会では24日、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から3年となるのにあわせて特別会合が開かれ、ウクライナやEUなどが提出した、戦闘の停止とロシア軍の撤退などを求める決議案が採決にかけられました。
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