*トランプ大統領
アメリカ政府は今年8月にも債務上限となり、債務上限の引き上げや資金の借り換えが出来なければ、デフォルト状態になります。
今月から始まったトランプ関税はこの8月の債務不履行を防ぐためにトランプ大統領が意図的に引き起こした可能性が高く、実際にトランプ大統領は追加関税の実施と同時に連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長に金利引き下げを要求しました。
ブルームバーグの記事によると、トランプ大統領は4月4日に「パウエル議長が金利を引き下げるには今が絶好のタイミングだ。議長はいつも『遅れて』いるが、今ならそのイメージを覆し、素早く行動できる」と述べ、パウエル議長に即座の金利引き下げを求めたとのことです。
株式市場はトランプ関税によって約20%の暴落となりましたが、株式市場が急落刷ることで資金はより安全な資産である国債などに移動します。
これによってFRBは経済を安定化させるために金利を引き下げるしか無くなり、そのタイミングを狙ってトランプ大統領はより低い金利で米国債を借り換えようとしているのです。
しかしながら、ここに来てトランプ大統領にとっても想定外の出来事が発生し、中国への追加関税104%を決めることになりました。
その想定外とは中国が大量の米国債売却したとのニュースです。
トランプ大統領としては米国債の金利を下げてほしいのに、トランプ関税と合わせる形で中国が大量の米国債を売却。
売り注文が増えることで逆に米国債の金利が上昇しており、トランプ大統領は株価の大暴落を引き起こしただけとなったのが現状です。
問題なのは崩壊が始まった株価暴落を止めることが出来るのか疑問がある点と、この騒動をキッカケにして米中対立が激化する可能性がある点だと言えるでしょう。
特にトランプ大統領は経済を都合よくコントロールできると考えている言動が見られ、どうにも株価暴落を軽視しているように感じられます。
落ちるナイフとも言われる株価暴落は一度始まると人間が止められるものではなく、かつてのリーマンショックや世界恐慌もそうであったように、国家規模の予算を市場に投入しても動き出した暴落を止めるのは困難です。
トランプ関税が100年ぶりの世界恐慌を引き起こす可能性はかなり高いと言わざるを得ない情勢で、トランプ関税は史上最悪の愚策として歴史の教科書に乗ることになると思われます。
米国債、8月にも債務不履行の恐れ 議会予算局が警告
https://news.yahoo.co.jp/articles/b4ba7e6c572e4370c2ae128ab4a2345dfeb3d0cb
超党派の米議会予算局(CBO)は26日、連邦政府の借金の限度額を定める「債務上限」を引き上げなければ、8月にも政府運営資金が枯渇し、米国債がデフォルト(債務不履行)に陥る恐れがあると警告した。回避するには、米議会が上限を引き上げるか効力を一時停止するための法案を可決する必要がある。
トランプ大統領、利下げは「今が絶好のタイミング」-FRB議長に圧力
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-04-04/SU7A6RT0G1KW00
トランプ米大統領は連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長に金利引き下げを求め、FRBは金利を低く抑えて消費需要を刺激すべきだとの長年の主張を改めて示した。
トランプ氏は4日、「パウエルFRB議長が金利を引き下げるには今が絶好のタイミングだ。議長はいつも『遅れて』いるが、今ならそのイメージを覆し、素早く行動できる」と投稿した。
多分だけど
トランプ大統領が一番恐れているのは
このタイミングで、米国債の格下げをされること
— 𝔾𝕠𝕝𝕕 𝕃𝕠𝕔𝕜𝕤 恐怖指数研究所 (@Gold_Locks_X) April 2, 2025
アメリカ、ロシア以外の国に関税をかけました。
結果として世界中の株価は大暴落しましたが、
米国債の長期金利は一時的に4%を割りました。
それで、米国の国家債務は36.6兆ドルを超えているから
トランプの関税政策の目的は元々米国債の金利を下げることでした。…— Dr. Shintaro Sawayama (@sawayama0410) April 9, 2025
🇺🇸トランプがなぜ崩壊しようとしているのか。株式市場は約20%暴落。
1/ 株価が下落すると、投資家は米国債などのより安全な資産に資金を移します。
2/ これにより、FRBは経済を安定させるために金利を引き下げざるを得なくなります。
3/… pic.twitter.com/SAnme2Jm9W
— こうだい@仮想通貨×web3.0 (@kodaiGrow) April 7, 2025
30年債がFF金利を下回った。政府からすると株価よりも国債金利だよね。借り換えコスト(金利)をどう下げて政府支出の予算を確保するか。米株に集中していた米国外マネーと関税でそのコストを米国外に転嫁。不動産出身のトランプ大統領は債務の扱いが流石に上手い。 pic.twitter.com/VzyoC9b9wp
— ぴぽぱ (@57kb57) April 3, 2025
アメリカ長期国債金利、株価暴落前とほぼ同水準に。
中国が米国債を売っているかとの推測も。
トランプさんはアメリカの利払いを下げるための関税政策を打ち出したのでこれでは株価だけ下がり無効になっている状態。 pic.twitter.com/lY440tIRsm— いんべす (@inbesinbes) April 7, 2025
長期米国債が株価暴落前の水準に戻ったらトランプ大統領のやったことが無意味になる。
その先を考えると序章に過ぎない可能性も😅 pic.twitter.com/upTqa844Oc— いんべす (@inbesinbes) April 7, 2025
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