憲法改正で注目を浴びている「自衛隊の明記」について、自民党の憲法改正推進本部は今後の対応を細田本部長に一任すると発表しました。
NHKによると、自民党の案では憲法9条2項を維持したまま、「9条の規定は必要な自衛の措置をとることを妨げず、そのための実力組織として自衛隊を保持する」というような記述を追加する形になるとのことです。
修正前の案だと「必要最小限度の実力組織として自衛隊を保持する」となっていましたが、最小限度の定義が不明確なことから削除となりました。
自民党の内部でも意見が割れており、「9条2項を維持したままでは、憲法と自衛隊の整合性がとれない」として、2項を削除する案も浮上。
最終的には細田本部長に一任する形で決定され、近い内に最終的な案がまとまると見られています。
一方で、最大野党の立憲民主党からは枝野幸男代表が「『自衛の措置』とする場合は、条文では、『制限なく集団的自衛権も含めて』という書き方になる。安倍総理大臣が言っている、一部、行使容認だとしても新たに書き加えられる条文には全く限定がついていない。安倍総理大臣が今まで言ってきたことは大うそだということが確認された」とコメントし、自民党の案に強く反発していました。
「自衛隊の明記」細田本部長に一任 自民 憲法改正推進本部
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180322/k10011375061000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_011
憲法改正の焦点の「自衛隊の明記」について、自民党の憲法改正推進本部は22日の会合で、今後の対応を細田本部長に一任しました。細田氏は会合のあと、9条2項を維持したまま、「9条の規定は、必要な自衛の措置をとることを妨げず、そのための実力組織として、自衛隊を保持する」とした案に基づいて、党としての改正案をまとめる考えを示しました。
立民 枝野代表 自民の自衛隊明記方針を批判
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180323/k10011376811000.html?utm_int=all_side_ranking-social_003
憲法改正の焦点の「自衛隊の明記」をめぐる自民党の方針について、立憲民主党の枝野代表は、集団的自衛権を制限なく認めることになると指摘し「安倍総理大臣の今までの発言は大うそだと確認された」と批判しました。
今日も、自民党憲法改正推進本部で、第9条について3時間弱の大議論をしました。結果、執行部提出の代替案でおおむね意見が集約し、細田本部長一任を決めました。 #憲法改正 https://t.co/kDyY1PImra pic.twitter.com/fbXrYAI813
— 礒崎陽輔 (@isozaki_yousuke) 2018年3月22日
自民党の憲法改正推進本部で9条改正案のたたき台決定が本部長に「一任」されたことを受け、石破茂議員:「自民党の意思決定のあり方として極めて異例」/赤沢亮正議員:「これはおかしいよね。毎回違う案が提示されて、で、党大会の直前になったらその時出た案に決まる、みたいな。それは違うだろ」。 pic.twitter.com/ScNLZ84q2w
— 南野 森(MINAMINO S.) (@sspmi) 2018年3月22日
ーー自民党の憲法改正案について
福山幹事長「集団的自衛権の行使の際限がなくなるとしか思えない。自衛隊の任務が判然としない。不安定化する懸念が強い。自民党でもまとまっていないのに、このまま進め、国民投票等をすることはいかがなものかと思う。」#福山定例会見03— 立憲民主党 (@CDP2017) 2018年3月23日
憲法改正推進本部会議。執行部から示された案は、「9条の2」として「必要な自衛の措置をとるため、自衛隊を保持する」と自衛権と自衛隊の明記案と、「自衛隊を保持する」と自衛隊明記の案。党内の意見はこの方向で執行部一任となり、今後、国会の憲法審査会にどう提案していくかなどの議論が行われる pic.twitter.com/wBTUpszddQ
— 和田 政宗 (@wadamasamune) 2018年3月22日
憲法改正は必要である。
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) 2018年3月21日
憲法改正という問題のとりまとめを「一任」って、ほんと不真面目。こんな大事なこと一任って社会人としてふざけすぎでしょ。 https://t.co/P3QoXGst87
— 中野晃一 Koichi Nakano (@knakano1970) 2018年3月22日
自民党の憲法改正推進本部の全体会合は、議論が白熱し収拾がつかなくなった末少数意見は切り捨て,無視し細田本部長に条文案の取りまとめを一任したが、国の最高法規、しかも議論の9条をこんな形で一個人に任せるなど、常軌を逸した行為で気違いに刃物を持たせるようなもので危険極まりない。
— 菅原勝太郎 (@tsuwada_co) 2018年3月23日
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