日本国民の多くが憲法の役割を勘違いしている可能性が高いことが分かりました。
読売新聞社が実施した最新の世論調査によると、憲法のイメージについて質問した結果、「国家権力を制限するルール」と回答した比率が37%だけだったとのことです。
残りの60%は「国のかたちや理想の姿を語るもの」というような回答をしており、日本国憲法の根本的な部分を勘違いしている方が多数派となっていました。
日本国憲法は国の権力の暴走を防ぐためにあり、国が安全に統治されるために基本的な方針を定めた約束事だと言えるでしょう。
それだけに、憲法をタダの理想論扱いしている人がここまで多いのは、ちょっと教育面から色々と心配になるところです。
2018年3月~4月 世論調査
http://sp.yomiuri.co.jp/feature/opinion/koumoku/20180426-OYT8T50015.html
◆今の憲法の役割を巡る、次の(A)と(B)の意見のうち、あなたが考える憲法のあり方は、どちらのイメージが強いですか。
(A)国のかたちや理想の姿を語るもの
(B)国家権力を制限するルール
・どちらかといえば(A) 60
・どちらかといえば(B) 37
・答えない 3
◆今の憲法の規定と、政治や社会の実態との間で、矛盾を感じることがありますか。
・大いにある 17
・多少はある 62
・あまりない 17
・全くない 1
・答えない 2
◆憲法の改正は、国会が改正を国民に提案する発議の後、国民投票を行い、過半数の賛成で決まります。国会での発議について、あなたの考えに近いのはどちらですか。
・改正に前向きな勢力の賛成で、なるべく早く発議すべきだ 27
・時間がかかっても、なるべく多くの政党の賛成で発議すべきだ 70
・答えない 3
◆国会が憲法改正を発議する時期は、いつがよいと思いますか。
・2018年中 11
・2019年の参院選の前 16
・2020年まで 22
・2021年以降 21
・その他 2
・憲法改正を発議する必要はない 20
・答えない 8
◆憲法改正についての国民投票が実施される場合、あなたは投票に行きますか。今の気持ちに最も近いものを選んで下さい。
・必ず行く 49
・なるべく行くつもり 40
・たぶん行かない 7
・行かない 2
・答えない 1
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