大接戦となった新潟県知事選挙は野党側の敗北となりましたが、負けた原因はハッキリと明確に分かります。1つは前回に野党連合が応援した米山前知事が不祥事で辞めている点、2つ目に経済政策の弱さです。
米山前知事の不祥事については賛否両論ありますが、辞任したという時点で一般人は黒として見ます。そうなると、野党が応援した候補者が不祥事で辞めたという印象が強く残ってしまうのです。
この時点で野党色を全面に押し出してしまうと、そのまま米山前知事に不信感を持っている人達が一斉に逃げることが確定となります。
また、米山前知事の辞任に関して説明や謝罪もほぼ無かった点も住民の不信感を深めたと言えるでしょう。不祥事で辞任して終わりでは、やっていることが安倍政権と同じなのです。
次に経済政策の弱さは県民と寄り添った経済政策を分かりやすく、パッケージングして伝えていなかった点です。大雑把に「子育て支援」とか「クリーンエネルギー」などと言っていても県民は実感が無いと思います。
野党の池田候補は脱原発路線や反安倍路線を強調していましたが、こればかりが目立ってしまって、細かい経済政策が県民に伝わっていませんでした。
さらに言えば、米山前知事やその前の泉田元知事も当選時に脱原発系の路線を掲げていただけに、「脱原発=知事の不祥事」という印象が強まってしまうのです。
脱原発を明確化するのは良いですが、それを全面に押し出して、他のアピールが弱かったのが全て裏目に出たと分析することが出来ます。
ちなみに、当選した花角候補は新しい建設事業などを強くアピールし、具体的な金額なども言っていたのが県民に寄り添った経済政策として評価された形です。
どっちにしても、野党に頼っている印象を薄めて、地元重視の経済政策をガンガンにアピールしていれば、選挙結果はひっくり返っていた可能性が極めて高いと見ています。
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