9月6日に北海道で発生した地震について、その後のGPS調査などで地下にある「スリバー」と呼ばれている岩盤が大きく動いていたことが分かりました。
「スリバー」は陸側のプレートの中で分かれている岩盤のことで、京都大学防災研究所の西村卓也准教授がGPSの観測データを使って北海道の地盤の動きを分析したところ、北海道の西側にあたる胆振地方の地盤はほとんど動いていなかったことが判明。
西向きに動く「スリバー」と呼ばれる岩盤が胆振地方の地盤を抑え込んでいたと見られ、それによって地震のエネルギーとなる膨大なひずみが蓄積していたと見られています。スリバーは日本各地にあり、数年前の「熊本地震」でも動いていました。
また、国土地理院の調査によると、今回の地震によって北海道の地形に変化が見られ、地表が最大7センチほど隆起していたとのことです。9月6日の本震から徐々に余震の数も減っていますが、スリバーのような潜伏している岩盤が動き出す可能性もあり、しばらくは後続の余震や地殻変動に警戒が必要だと言えるでしょう。
北海道地震 「スリバー」衝突エリアで地震発生
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180913/k10011628411000.html?utm_int=all_side_ranking-social_004
今月6日の北海道の地震について、地殻変動の専門家が分析したところ、地震は、陸側のプレートの内部にある「スリバー」と呼ばれる地下の岩盤が衝突し、ひずみがたまり続けているエリアで起きていたことがわかりました。専門家は、西日本などにも同じような地下の岩盤があり、地震に備える必要があると指摘しています。
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