12月28日に防衛省が韓国海軍のレーダー照射映像を公開した件で、映像の公開を強く求めたのは安倍首相だったことが分かりました。
報道記事によると、当初は防衛省の反発で非公開の方針だったのが、安倍首相の強い要請を受けて映像の公開が急きょ決定されたとのことです。防衛省は「映像を公開することで日韓の防衛当局間の関係を一層冷え込ませる恐れがある」と懸念していましたが、韓国政府の対応に激怒した安倍首相が公開を命じたと見られています。
かつての民主党政権時代に尖閣諸島中国漁船衝突事件で海上保安庁の映像が暴露されたことがありましたが、あの時みたいな暴露を警戒して先に公開した可能性もありそうです。国民からは情報公開の視点から歓迎の声が多く、同時に韓国政府のメチャクチャな説明や対応に反発の声が殺到しています。
渋る防衛省、安倍首相が押し切る=日韓対立泥沼化も-映像公開
https://www.jiji.com/sp/article?k=2018122800890&g=pol
そこに加わったのが危険な火器管制レーダーの照射。海自機への照射を否定する韓国の姿勢に、首相の不満が爆発したもようだ。
首相の強硬姿勢は、2010年9月に沖縄県・尖閣諸島沖で起きた中国漁船衝突事件で対応のまずさを露呈した旧民主党政権の教訓も背景にある。
当時、海上保安庁が撮影した映像を菅内閣は公開せず、海上保安官がインターネット動画サイトに投稿して騒ぎが拡大。首相は13年12月の党首討論で「出すべきビデオを出さなかった」と批判した。政府関係者は今回の首相の胸の内を「後で映像が流出するのも嫌だから『出せ』と言っているのだろう」と解説した。
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