東南アジアで大きな地震や噴火が頻発しています。12月22日にインドネシアのクラカタウ火山で大規模な噴火が発生し、山体崩壊によって発生した津波で400人以上が死亡しました。津波はジャワ島とスマトラ島の間のスンダ海峡に大きな影響を与え、インドネシアの国家防災庁は27日にクラカタウ火山に対する警戒レベルを「3」に引き上げています。今も数千人の住民が避難している状態で、航空機も飛行ルートを変更。
そして、12月29日昼頃にはフィリピンでマグニチュード7.0の強い地震を観測しています。アメリカ地質調査所によると、震源はミンダナオ島の南東におよそ180キロの沖合で、震源の深さは約60キロとなっていました。
今の時点では大きな被害は無いですが、場所的に近いこともあって、「東南アジア全体で地殻変動が活発化している」と指摘する声もあります。
リアルタイム世界地震地図
http://ds.iris.edu/sm2/
アメリカ地質調査所
https://earthquake.usgs.gov/
インドネシア火山の警戒レベル引き上げ、航空機ルート変更 新たな津波の恐れも
https://www.cnn.co.jp/world/35130746.html
インドネシア・シンカワン(CNN) インドネシアの国家防災庁は27日、22日の津波を引き起こしたクラカタウ火山に対する警戒レベルを、上から2番目に高い「3」に引き上げた。これを受けて数千人が避難し、航空機はルートを変更している。
22日の噴火では、同火山のあるスンダ海峡に面したジャワ島とスマトラ島の沿岸部を高さ3メートルの津波が襲い、430人以上が死亡、数万人が避難していた。
インドネシア赤十字によると、スンダ海峡に面した島では再び津波が起きる恐れがあり、数千人が避難したという。
今月22日に津波が発生したインドネシアのスンダ海峡では、海峡にある火山島の地形が大きく変化し、山が大規模に崩れる山体崩壊が起きた可能性があることが、衛星のデータの解析で分かりました。専門家は「山体崩壊で大量の土砂が海に流れ込み、津波を引き起こした可能性を示している」と指摘しています。
演奏中のSEVENTEENバンドの背後から津波 直撃の動画インドネシアのスンダ海峡#Tsunami#Anyer#Banten#Pandeglang#Sunda#Krakatau#Seventeen#Indonesiahttps://t.co/5Wlu27lEtY pic.twitter.com/GganzlUSDh
— 潮紗理菜の友達(インドネシア) (@SarinaIDN) 2018年12月23日
インドネシアの有名バンド"Seventeen"がライブ途中に津波にまきこまれ、その後ベーシストとマネージャーの死亡が確認された。このバンドのボーカルの妻である Dylan Saharaさんが津波に流されて依然行方不明であり、ファンが祈りを捧げている。#インドネシア津波 #SEVENTEEN https://t.co/QsjWRwjV5t
— Jonathan Bird (@JonathanDurian) 2018年12月23日
【地震以外でも津波は起きる】
インドネシアで津波によって被害が出ています。地震による津波ではなく、クラカタウ火山の噴火活動に伴う海底地すべりが原因とみられています。こちらの動画(https://t.co/7RuZV82A45)でも紹介しましたが、雲仙岳、桜島などの噴火活動でも津波が発生したことがあります。 pic.twitter.com/b6PoNCz9pw— 人が死なない防災(kum-ilo-61) (@kum_ilo_61) 2018年12月23日
【地殻変動情報】
2018年12月22日にインドネシアのクラカタウ火山の噴火が原因とみられる津波が発生。
SAR干渉解析を行った結果、火山の噴火に伴う明瞭な地形変化が検出された。
24日18時頃(UTC)までに2km四方の島の南西部が崩壊したと考えられる。詳細は地殻研HPで!→https://t.co/URZSbUJRXs pic.twitter.com/riLf9stHDv
— 国土地理院地理地殻活動研究センター (@GSI_Research) 2018年12月25日
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