アメリカのトランプ大統領の発言が再び全世界で物議を醸しています。問題となっているのは3月21日にトランプ大統領が投稿したツイートで、そこにはイスラエルがシリアから強奪して占領している中等のゴラン高原について、「主権を認める時が来た」と書いてありました。
これは中東戦争でイスラエルがシリアから強奪したゴラン高原の占拠をアメリカが認めた形だと言え、国連安保理決議のラインを否定する内容となっています。発言の背景には、4月の総選挙で苦戦が予想されているイスラエルのネタニヤフ首相を支援する狙いがありそうです。
ただ、中東和平そのものが崩壊するリスクがあるだけに、アメリカがイスラエルのゴラン高原占領を認めてしまうと、新たな戦争の引き金を引くことになるかもしれません。近隣諸国もトルコなどがトランプ大統領に強く反発しており、火に油を注ぐ事態となっています。
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2019年3月22日
トランプ大統領、ツイートで長年にわたる国際法上の問題であったイスラエルのゴラン高原における主権を認めた。事実上イスラエルが支配している地域だが、国連安保理決議のラインを否定するもの。これで中東和平は停滞するが、4月の総選挙でネタニヤフの支援にはなるだろう。 https://t.co/L9KwXCLvdy
— Kazuto Suzuki (@KS_1013) 2019年3月21日
トルコリラは急落していますが、明確な理由はなく、トランプ大統領のゴラン高原に対する発言にエルドアン大統領が反発したのが原因かもしれません。米国とトルコの対立が選挙後に一段と高まるだろうとの懸念が強い。 pic.twitter.com/XQIDRkhkCF
— エミン ユルマズ (JACK) (@yurumazu) 2019年3月22日
イスラエルでさえゴラン高原に広げた葡萄畑用のワイン醸造所を占領地には作らないのに・・・
侵略によって領土を拡大した実績を米国が認めれば国際社会の平和が損なわれます。 https://t.co/IZy6oQhF5z— と~ちゃん@大阪城辺り。 (@tauchan_kyobash) 2019年3月21日
🇹🇷トルコリラ/円は、エルドアン大統領が「米大統領のゴラン高原に関する発言は残念」と発言したとの報道から、米国との緊張関係が再び意識され、およそ2ヵ月ぶりに節目の20円を割り込んでいます🔥
— みんなのFX|トレイダーズ証券 (@Min_FX) 2019年3月22日
ゴラン高原にイスラエルの主権を認めるのは、明確な国際法違反です―ロシア外務省報道官マリア・ザハロバ https://t.co/JnU4CYnCX0
— mko (@trappedsoldier) 2019年3月22日
国際法上占領は一時的な敵地支配であるので、主権者を変更しないことが原則。ゴラン高原の主権をイスラエルに認定すると表明したトランプ米大統領とこれを歓迎するとしたネタニヤフ・イスラエル首相は、占領地における現状維持の原則を無視している。
— 礒村英司 Eiji ISOMURA (@eijiisomura) 2019年3月22日
トルコリラ急落しているな。トランプ大統領がゴラン高原でイスラエルの主権を認める発言を行い、シリアが奪還表明。ロシアやイランも反発。トルコのエルドアン大統領は、アメリカの決定はゴラン高原占拠を正当化できないと発言。新たな危機の瀬戸際だとも。
中東の地政学リスク+米トルコ関係悪化。 pic.twitter.com/9fLIidnLMl
— 小菅 努 (@kosuge_tsutomu) 2019年3月22日
イスラエルによるゴラン高原の占領は、国連安保理決議でも国際法違反とされている。トランプ大統領は「法の支配」を大前提とする現代社会に相応しくない。
ゴラン高原のイスラエル主権認定=シリア南西部、占領52年-米大統領:時事ドットコム https://t.co/Ozx4DGxq7F @jijicomから
— 異邦人 (@Beriozka1917) 2019年3月21日
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