イギリスのEU(欧州連合)離脱を巡る協議が難航しています。4月12日が交渉の最終期限となっていますが、イギリス議会の紛糾によって交渉は難航。イギリス側はEUに交渉の延期を打診しましたが、これを受け取ったEU側は「イギリス議会の協定案承認が前提条件になる」とコメントしています。
イギリスとしては協定案の承認をするための時間が欲しかったわけで、この時点で合意無き離脱の可能性が高まったと言えるでしょう。イギリス議会の下院は「合意なき離脱」を阻止する法案を僅差で可決し、合意無き離脱は認めないとしています。
一方で、イギリスのメイ首相は最大野党・労働党のコービン党首と会談を行いましたが、具体的な結論は出ませんでした。離脱派と反離脱派に加えて、与野党対立や民族問題も入り乱れた状態のまま、イギリスは最終期限の4月12日を迎えようとしています。
英下院は3日、欧州連合(EU)からの「合意なき離脱」を阻止する法案を僅差で可決した。与党保守党内の離脱強硬派は、来週にも合意がないままEUを離脱すること望んでいたが、議会はこれを拒否した。
メイ首相が反対した同法案は賛成313、反対312のわずか1票差ながら賛成多数で下院を通過し、4日の手続き完了を目指し上院に送られる。
「結論は出なかった」 EU離脱めぐる英党首会議続く、下院は独自に法案通過
https://www.bbc.com/japanese/47810277
イギリスのテリーザ・メイ首相は3日、最大野党・労働党のジェレミー・コービン党首と新しい欧州連合(EU)離脱計画をまとめるための協議を行った。協議は「建設的」だったとされているが、コービン党首は「結論は出なかった」と述べた。
●以下、ネットの反応
バンクシーの予言の通りなのかも知れません。イギリスの議会の醜態は続きます。EU離脱代替4案も否決です。 https://t.co/udnfbt9JU6 pic.twitter.com/UNshavjHjW
— 小川一 (@pinpinkiri) 2019年4月2日
エリザベス女王はブレグジットに拒否権を行使するか。メイ首相が要請すれば可能だ:イギリスEU離脱問題で(今井佐緒里) – Y!ニュース https://t.co/V85g3XK6xN
— リゲル33 (@orion_rigel_) 2019年4月4日
英国のEU離脱問題にも関わらず、マーケットは楽観ムードで、ポンドが強く、危ういと。すごいな。
— kohyohFX (@kohyohFX) 2019年4月4日
エリザベス女王はブレグジットに拒否権を行使するか。メイ首相が要請すれば可能だ:イギリスEU離脱問題で(今井佐緒里) – Y!ニュース https://t.co/mYFQXTFi8V
政治的主張をするかな?国民投票は離脱だし。それと反対のことを言い出せないじゃあ?議会の混乱に呆れてるかも。— masasikuwata (@crazycat200) 2019年4月4日
英国のEU離脱の失敗が金融危機の発火点
英中銀やEU上層部が、無協定離脱による経済混乱がひどいものになると警告
世界不況の呼び声も強い
金相場は抑止されたままだが、ビットコインは怪しげな急騰https://t.co/KMEqXMFfH3
Brexit: Carney says risk of no deal is 'alarmingly high'— Atsuhiko Teramoto (@atsuhik007) 2019年4月4日
米中協議、EU離脱をこれだけ先延ばしにしてるので、もしダウが27,000に届かず下落となったら大幅なものになるんじゃないかと予測してる。
— ikuto@初心者トレダビ株日記 (@ikuto78067656) 2019年4月4日
ただ、女王が拒否権を行使することは、議会が立憲的行為をしていない場合で、かつ、その行使に対して責任を負うことができるのかというハードルがある。歴史的に難しいことを踏まえるべき。そんなに安易ではない#Brexit#イギリス#EU離脱https://t.co/nH7wHRtk9E
— kazglo (@kazglo77) 2019年4月4日
山中さんのレポートを読んで思ったけど、EU離脱そのものにしろトランプ大統領誕生にしろ、近年は事前予想と違った結果になることも珍しくないしね
色々な人の予想を見ると、特に日本人は合意なき離脱は回避されると思ってる節があって、海外は合意なき離脱をメインシナリオとして考えてる人は多い印象— 山手 (@zb4vg1rZbk) 2019年4月4日
イギリスはこれから本当にどうなるんだろう。そして、EUの今後もかなり気になる。 / 英下院、EU離脱再延期を政府に要求 1票差で議案可決 (AFP) #NewsPicks https://t.co/Lc2wRg2Ao0
— キヨヒロ🇹🇭バンコク (@kiyohirokay) 2019年4月4日
●管理人コメント
先日のメイ首相と野党の協議で大きな合意が無かったことから、4月12日までに協定案を承認するのは絶望的になったと見ています。メイ首相と野党で合意したとしても、協定案は多数ある上に、与党内部でも意見が割れているのです。
それに加えてアイルランドのような民族・歴史問題が絡んでいるわけで、誰にもまとめることは出来ないと言えるでしょう。
最後の切り札はエリザベス女王の拒否権ですが、これを含めてイギリスがどうなるのか注目です。

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