5月27日(日本時間)に投開票された欧州議会選挙は左派系の勢力が大幅に議席を減らし、右派や反EU派が全体的に拡大することになりました。
欧州議会で最も多くの議席が割り当てられているドイツでは国政第2党のドイツ社会民主党(SPD)が惨敗し、メルケル政権に大きな打撃となっています。SPDはメルケル首相のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と大連立を組んでいますが、今回の惨敗で連立離脱を求める声が強まっているところです。
欧州全体を見ると、前回は中道右派(EPP)と中道左派(S&D)だけで過半数を超えていましたが、今回は単独の過半数は維持できませんでした。
EU離脱で揉めているイギリスの結果は新党「ブレグジット党」が第一党になる勢いで、イギリスの二大政党制を支えていた保守党と労働党はいずれも過半数割れで大敗の見通しです。
注目するべきは全体に増加している極右系の政党と反EU派の勢いだと言えるでしょう。前回の選挙では左派系のEU推進派が各地で圧勝していましたが、それから移民問題が発生したこともあり、EUそのものへの不満が増加してこのような結果になったと見られています。
引き続き中道系の勢力がEUのメインとはなりますが、極右系の政党の発言力が増したことで、今後の世界情勢にも影響を与えそうです。
独社民党、欧州議会選・地方選で敗北 政権に打撃
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45298320X20C19A5EAF000/
【ベルリン=石川潤】欧州議会で最も多くの議席が割り当てられているドイツで26日、同議会選挙と地方議会選挙があり、国政第2党のドイツ社会民主党(SPD)がいずれも惨敗し、メルケル政権に打撃となりそうだ。SPDはメルケル氏のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と大連立を組むが党勢退潮に歯止めがかからず、連立離脱を求める声が党内で強まりかねない情勢だ。
EU=ヨーロッパ連合の加盟国から議員を選ぶヨーロッパ議会選挙は開票作業が進んでいます。ヨーロッパ議会が発表した獲得議席の予測では国の主権の回復などを目指すEUに懐疑的な勢力は前回より議席を増やす一方で統合を支持する中道の2つの会派は大幅に議席を減らして、両会派合わせても過半数に届かない見通しです。
日本の与党と野党の構図と同じ。#与野党グル
【報ステ】英EU議会選挙 ブレグジット党がトップ(19/05/23)https://t.co/esDjvTVnDu pic.twitter.com/E1nu7qW6c4
— ルッソ✟ (@Russo_358) 2019年5月27日
あーあ…滅入るなあ…欧州(EU)議会選挙…
欧州もきな臭くなりつつ…
BBCニュース – 【欧州議会選】 中道左右両派が過半数失う リベラル派、ナショナリスト党が台頭 https://t.co/rz7OHr9cNj
— アオダイショウの悩み (@aodaisyo_nayami) 2019年5月27日
英国のEU議会選挙で元英国独立党のファラージが28議席をも勝ち取る勢いを見せている。彼は強硬なEU離脱派だが、次期首相となる可能性の高い保守党のジョンソンを信じるなと国民を諭している。彼は今回のEU議会選挙を起点として英国のEU離脱を困難にしている国内の制度の改革に邁進するという。 https://t.co/YefN4ulcbn
— ミスター・タイガー (@flyingtiger4589) 2019年5月27日
英国でのEU議会選挙結果の分析。EU離脱をまだ有権者の過半数が望んでるか再投票が良いと思うけど。世界見ると、どの「民主主義国」でも、約3分の1が自分たちの国のことだけを考えて自己主張すれば、自分たちにとって最善になるという夢と幻想を信じるナショナリズムとポピュリズムが台頭したこの十年。 https://t.co/Y8XLW4rYNG
— Norio Nakatsuji (@norionakatsuji) 2019年5月27日
#ブレグジット 英国EU議会選挙はブレグジットパーティの圧勝。保守党ドツボで労働党も凹み、リブデムとグリーンが大きく伸ばしたのは、5/2(木)に実施された統一地方選の結果とまったく同じ。5/25(日)夜のBBCニューズ。画面下のサブタイトルは読み飛ばしてください。 pic.twitter.com/c3XEnMpa45
— kohara (@koharatakaharu) 2019年5月27日
EU議会議員選挙の開票状況が明らかになっている
イギリスはブレグジット党が31%余の得票率を得て第1党になりました pic.twitter.com/J3sYnrqbEg— サー・フェルディナンド・マルコスOBE (@GB_Belli35C) 2019年5月27日
EU議会選挙。やっぱりベルリンはポツダム周辺としか分かち合えないことがわかった。ブランデンブルグと合併しなくてよかったわ。
※ベルリンは極右派の青に侵食されている東側の緑色スポット。
ザクセン、おまえ…ちなみにザクセン州の小さい緑色スポットはライプツィヒ pic.twitter.com/U910d1FIct— rika@口頭試験 (@rikaleinchen) 2019年5月27日
日曜朝のTBSテレビでも今テレビ朝日でも、トランプ、トランプ、トランプ。日本のテレビ局はおかしくないか?EU議会選挙のこと、英のこと仏のこと伊のこと、もっと伝えなくていいのだろうか。島国ニッポンはトランプだけが世界の全て、なのだろうか。
— 青木正美 (@aokima33) 2019年5月27日
この記事、EU議会での各政党の議席配分とか、国ごとにどの政党の得票数が多かったのかを分かりやすく書いてくれているので参考になります。
So hat Europa gewählt https://t.co/YXX6Y1th2t— OS Mai (@sugar_my) 2019年5月27日
直前に極右政党党首のスキャンダルで大騒ぎになったもののEU議会選挙の結果は大して影響なし。結局、堅い支持層は多少の騒ぎでは動かないってことでしょうね。国政選挙と違うと言っても、人々の投票行動はあんまり変わらなさそう。 https://t.co/AVfBE4Ejiv
— JOE (@doors4aw) 2019年5月27日
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