7月11日にイギリスがイランのタンカーを拿捕しました。拿捕されたのはイギリス領のジブラルタル自治政府を通過したイランの大型タンカーで、イギリス政府は「シリアに対するEUの制裁に違反した疑いがある」と発表。
このタンカーはシリアに向けて原油を輸送していたと見られ、中東のホルムズ海峡でイギリスのタンカーがイランから妨害行為を受けた報復措置とも見られています。
イランを巡ってはアメリカが有志連合軍の結成を表明し、トランプ大統領も「イランは今、多くの悪いことをしている。十分に気をつけた方がいい」と警告のコメントを出していました。
イランは「アメリカが核合意を無視して経済制裁に踏み切った」と反発しており、ウランの濃縮度の引き上げを行っています。アメリカだけではなく、イギリスやドイツ、フランスがイランを批判するなど、両者の対立と批判合戦が激化しているところです。
イランが核合意で決められたウラン濃縮度の制限を上回ったことを受けて、アメリカのトランプ大統領は「イランは今、多くの悪いことをしている。十分に気をつけた方がいい」と述べ、警告しました。
イランのウラン濃縮活動について、IAEA=国際原子力機関は、濃縮度が核合意で制限された基準を上回ったことを確認したと発表しました。核合意の履行を監視する国際機関が正式に確認したことを受けて、各国は一層の対応を迫られることになります。
イギリス国防省は、中東のホルムズ海峡でイランの3隻の船がイギリスのタンカーの進路を妨害し、イギリス軍の艦艇が警告を発したところ立ち去ったと公式に発表し「国際法に反した行為だ」と非難しました。
イランが核合意で決められた濃縮度の制限を上回ったことを受けて、EU=ヨーロッパ連合とドイツ、フランス、イギリスの3か国は、共同で声明を発表し懸念を示すとともに、関係国に対して緊張の緩和に向けて行動するよう呼びかけました。
いいね!しよう