神奈川県川崎市の映画祭で慰安婦問題をテーマにしたドキュメンタリー映画「主戦場」の上映が中止となり、物議を醸しています。
この映画は川崎市で来月4日まで開かれる「KAWASAKIしんゆり映画祭」で上映される予定でしたが、出演者の一部が上映差し止めなどを求め訴訟を起こしているとして、共催する川崎市が懸念を示し、主催者のNPO法人が上映中止を決定したと報じられています。
映画祭での上映中止は異例で、是枝裕和監督は「主催者としてあるまじき判断で、作り手への敬意を欠いている。どういう善後策を取れるか考えてほしい」とコメントし、中止決定に強く抗議していました。
しばらく前にあいちトリエンナーレで表現の自由問題があっただけに、今回の上映中止問題にも批判の声が相次いでいます。ただ、慰安婦問題ということで一部の保守層からは上映そのものに反発する意見も見られ、現在もネット上では賛否両論が飛び交っていました。
川崎市で開催中の映画祭で、慰安婦問題をテーマにした映画の上映に川崎市が懸念を示し主催者が上映を中止したことから、是枝裕和監督など映画関係者を中心に批判の声が相次いでいます。
若松プロダクションより
25回KAWASAKIしんゆり映画祭の『主戦場』上映中止に抗議し、『止められるか、俺たちを』と『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』の上映を取り止めます
若松プロダクション声明文はこちらをご覧くださいhttps://t.co/42OLW98C21https://t.co/kUZVD0eXJx
— 映画「止められるか、俺たちを」公式ツイッター (@tomerareruka) 2019年10月28日
是枝裕和監督の舞台あいさつと報道陣に語ったほぼすべてを紹介する。表現の自由を奪う者への怒りがにじむ、静かだが映画人の矜持に満ちた語り口。映画祭は11月4日まで。「主戦場」の上映を求める声を高めたい。 https://t.co/CsQ5pIptFk
— 石橋学 (@ishibs_kanagawa) 2019年10月29日
是枝裕和監督の舞台あいさつと報道陣に語ったほぼすべてを紹介する。表現の自由を奪う者への怒りがにじむ、静かだが映画人の矜持に満ちた語り口。映画祭は11月4日まで。「主戦場」の上映を求める声を高めたい。 https://t.co/CsQ5pIptFk
— 石橋学 (@ishibs_kanagawa) 2019年10月29日
【しんゆり映画祭】是枝監督「取り下げは映画祭の死」
「川崎市は共催者で、共催する側が懸念を表明している。(主戦場の上映中止は)懸念の表明がきっかけと聞いているが、共催している側が懸念を表明している場合じゃない。懸念を払拭(ふっしょく)する立場だ」
明快!— 小池晃 (@koike_akira) 2019年10月29日
白石監督とスタッフたちと東風を強く強く支持します。上映するかしないかは大きな問題ではない。この状況に対して声を上げること。意思を示すこと。映画を撮る人なら当たり前のことだと思う。
白石和彌が「主戦場」上映中止に映画人として抗議、緊急会見レポ https://t.co/sgOut34QkH— 森達也(映画監督・作家) (@MoriTatsuyaInfo) 2019年10月30日
『主戦場』出演のケント・ギルバートら5人が上映差し止めと1300万円の賠償求め、デザキ監督を提訴。内容が中立的でないと主張しているが、是枝監督は「川崎市の懸念だけで上映中止とは言語道断」。若松プロの白石和彌監督も上映を取りやめて抗議。映画祭が戦わないでどうするhttps://t.co/44ZGMVqJl9
— 盛田隆二 (@product1954) 2019年10月30日
「あいちトリエンナーレ2019」文化庁助成金(7800万円)取り消し、映画『宮本から君へ』(スターサンズ・KADOKAWA 製作)文化庁助成金(1000万円)取り消し、
「KAWASAKIしんゆり映画祭」(川崎市600万円、文化庁助成金98万6000円支給)での『主戦場』上映中止。露骨過ぎて笑うわ!
— ヤン ヨンヒ 양영희 (@yangyonghi) 2019年10月24日
記事出しました。『主戦場』の上映に"懸念"を示したという川崎市について、是枝監督の言葉。
「(映画祭を)共催する側は“懸念”を表明している場合じゃない。懸念を払拭する立場にある。その懸念を真に受けて主催者側が作品を取り下げるのは、『映画祭の死』を意味します」https://t.co/F7G4leXJJd
— 生田綾 Aya Ikuta / ハフポスト (@ayikuta) 2019年10月30日
「主戦場」とかいう映画は日本人みんなが堂々と見ればいいし、「パチンコ」とかいう小説は日本人みんなが堂々と読めばいいと思うよ。理由は、世界中で見られ読まれてるらしいという、その一点のみで。それで批判したけりゃ堂々とすればいいじゃない。目を背けてると世界から取り残されるだけでしょ。
— 会田誠 (@makotoaida) 2019年10月30日
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