河井法務大臣が辞表を提出したことを受けて、安倍総理大臣は後任に自民党の参議院議員の森まさこ・元少子化担当大臣を起用する方針を固めたことが分かりました。
森まさこ氏は福島県いわき市の出身で、自由民主党副幹事長や特定秘密保護関連担当大臣を歴任。安倍首相からの信頼も厚い人物で、不祥事の心配も少ないことから河井法務大臣の後任を任されたと見られています。
国会では一連の大臣辞任や問題発言を受けて、野党が「閣僚の相次ぐ辞任で混乱が続いており、審議できる状況にない」として、衆議院の本会議や衆参両院の委員会などの開催は見送りとなりました。
記者会見で立憲民主党の安住国会対策委員長は「毎週、閣僚が辞任するという情けない状況だ。質問を逃げ、国会での説明責任を放棄し、辞めたということは大変遺憾だ」と述べ、政府に対応と説明を求めています。
国民からも安倍政権の相次ぐ不祥事に不満や疑念を投げ掛ける意見が相次ぎ、任命の経緯や理由、さらには安倍首相の責任の有無を含めて、追求を強化してほしいとの声が高まっていました。
河井法務大臣が辞表を提出したことについて、政界の動きや反応です。
野党側は、国会対策委員長が会談し、「閣僚の相次ぐ辞任で混乱が続いており、審議できる状況にない」として、31日に予定されている衆議院の本会議や衆参両院の委員会などの開催には、すべて応じられないという認識で一致しました。
本日10/31(木)河井大臣の辞任表明を受けて、野党国対委員長連絡会議を開催しました。
冒頭挨拶要旨①
安住委員長
急なお声掛けに集まっていただいてありがとうございました。8時前に「辞任をしたい」という申し出が私の方にきまして、急遽皆さんにご連絡を申し上げましたけども、 pic.twitter.com/6RlWpdYTyK— 立憲民主党(りっけん)国会情報+災害対策 (@cdp_kokkai) 2019年10月31日
②
今日発売の週刊誌での報道を受けて、多分説明しきれないと思って辞任をしたのではないかと思いますが、今日は所管の法務大臣の本会議も予定をされておりましたし、参議院での委員会も予定をされている。まさに予定を全部飛ばして「辞めます、逃げます」では通用しないと思いますので、— 立憲民主党(りっけん)国会情報+災害対策 (@cdp_kokkai) 2019年10月31日
③
野党国対委員長連絡会議でこの問題を協議しますが、今日は全ての委員会は一方的に法務委員会を開かないだけでなくて、全ての委員会について、衆参ともに各党の合意が得られれば、まず審議を止めて、立て続けに2人が辞任をすると。それも側近と言われるような大臣、— 立憲民主党(りっけん)国会情報+災害対策 (@cdp_kokkai) 2019年10月31日
④
それから経済産業大臣と法務大臣という重要ポストの閣僚が相次いで公選法関係の違反で辞任をするというのは、これは全く今までにない不祥事であります。
こういう問題について、「任命責任がある」と言いながら一切国会で釈明をしない今の政府、安倍総理の状況に対しては、— 立憲民主党(りっけん)国会情報+災害対策 (@cdp_kokkai) 2019年10月31日
⑤
私は許しがたいと思っておりますので、強硬な態度でいきたいと思いますので、協議をさせていただきます。— 立憲民主党(りっけん)国会情報+災害対策 (@cdp_kokkai) 2019年10月31日
現在、与野党国対委員長会談を行なっています。 pic.twitter.com/YVSj7HabZS
— 立憲民主党(りっけん)国会情報+災害対策 (@cdp_kokkai) 2019年10月31日
河井法務大臣夫妻の疑惑を徹底的に追及するために2種類の原稿を準備していました。いざ国会へというときに法相辞任の知らせが国対委員長から届き、NHKも報じました。「週刊文春」の報道以外にも県議に現金を渡していた疑惑もあります。河井あんり議員の連座制適用もふくめ、問題はこれからです。 pic.twitter.com/TBzqQGZ7e5
— 有田芳生 (@aritayoshifu) 2019年10月30日
法相辞任で、またも「任命責任は私にある」。「任命責任」というなら、不祥事の真相を徹底的に明らかにし、二度と繰り返さないようにすることは最小限のことだ。それを一度もやらなければ「任命責任」でなく「首相責任」となる。
首相出席の予算委集中審議で真相と責任の徹底究明を行うことを求める。— 志位和夫 (@shiikazuo) 2019年10月31日
大臣の致命的なスキャンダルで大臣辞任が立て続いたために、国会は、丸々二週間、実質的に空転してる。
国権の最高機関が、行政府の不始末で、国権の最高機関が求めてるわけでもないのに、空転してるわけだ。
そりゃ、あーた、「辞めたんだからいいでしょ」って話にならんわな。
— 菅野感 (@prewarwrestler) 2019年10月30日
衆議院憲法審査会が法務大臣辞任の影響を受け、現時点で開会されない状態になっています。今日の憲法審査会の議論を心待ちにしていただけに、とても残念な気持ちです。 pic.twitter.com/dCMJVpvbgC
— 中山泰秀 Yasuhide NAKAYAMA やっちゃん (@iloveyatchan) 2019年10月31日
いいね!しよう