東京電力が会見で福島第一原発の進捗状況を発表し、その中で排気筒の切断工事を延期すると発表。
具体的には2020年3月末には終了とする予定だった工事を見直し、工事完了の時期を5月上旬頃に変更するとしています。原子力規制委員会に報告した上で今月中にも排気筒の切断工事は再開となる予定です。
排気筒の切断工事では機械を動かすための遠隔操作が止まるなどのトラブルが多発していました。中には司令用の車両が勝手に動き出して、転落寸前となった事故もあり、東電が作業延期を決めた形です。
この排気筒は福島第一原発1号機と2号機が共用で使っていた場所で、排気筒の根本部分からは非常に高い放射線を検出していました。場所によっては致死量レベルの放射線が検出されているほどで、排気筒の中に溜まった雨水が地中に漏れていたことも問題視されています。
東京電力は、福島第一原子力発電所で進めている高さ120メートルの排気筒の解体について、トラブルが相次いだことから、来年3月末までに終えるとしていた完了時期を延ばし、来年5月上旬ごろとする方針を固めました。東京電力は原子力規制委員会に報告したうえで、今月中の切断再開を目指す考えです。
東京電力は福島第一原発で進める1、2号機排気筒の解体について、完了時期を2020年5月上旬と、これまでの20年3月中から遅らせることにしました。トラブルが多発しているためです。筒本体の切断方法も変えます。12月16日午後からの規制委の検討会で、東電は説明する予定。https://t.co/BnddrZCdXN pic.twitter.com/IAKV5HSGIo
— 東京新聞 原発取材班 (@kochigen2017) December 16, 2019
福島第一原発では、1、2号機排気筒頂部に切断装置が設置され、作業が進んでいるようです(写真左上、東電ライブカメラより)。切断する5ブロック目の筒本体は、高さ3.9メートル、重さは3.2トンです。 pic.twitter.com/TS9IX31XN0
— 東京新聞 原発取材班 (@kochigen2017) December 16, 2019
人力切断までの8日間 福島第一原発 排気筒解体4ブロック目 https://t.co/cEaO5k18d9 #こちら原発取材班
きょう11日の東京新聞こちら原発取材班では、110m上空での人力解体を余儀なくされた排気筒4ブロック目の緊迫の8日間の動きをまとめました(山川) pic.twitter.com/JUlosYPel9
— 東京新聞 原発取材班 (@kochigen2017) December 10, 2019
切断が終わり、治具が取れた排気筒をナマで見たが、その場所の空間線量は、一ヶ所は、36マイクロシーベルト/時。最も高いところで「0.1」とあり、ん?と見ていると「ミリシーベルトだよ」と。110マイクロシーベルト。
第一原発の排気筒解体 手作業切断終える 福島民報 https://t.co/JEiTNjkqtj
— まさのあつこ (@masanoatsuko) December 12, 2019
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