日本が中国に送った新型コロナウイルス用の支援物資が話題になっています。
注目を集めているのは、中国語資格HSKの日本事務局から湖北省に提供された支援物資です。支援物資の箱には「山川異域 風月同天」と書いてあり、これが中国の交流サイト新浪微博(ウェイボー・Weibo)で絶賛されています。
この言葉の意味は「別の場所に暮らしていても自然の風物は繋がっている」というもので、新型コロナウイルスによって困っている時はお互い様だと日本側が伝えた形です。
中国人からは「とても美しい」「日中友好の架け橋になる」「素晴らしい心遣い」「心から感謝」などと喜びの声が相次ぎ、中国のSNSで話題の上位に浮上するほど共有されていました。
微博(ウェイボー)
https://s.weibo.com/weibo/%2
日本からの支援物資に書かれた8字、中国で感動呼ぶ
https://www.afpbb.com/articles/-/3266316
日本で中国語試験を行うHSKの事務局が湖北高校へ支援物資を送った箱に書かれたメッセージ「山川異域 風月同天」は中国のネットで話題となった。「感動」「美しい漢字」「漢字文化圏の人間だけこの文の意味が分かる」などの書き込みが相次いだ。 pic.twitter.com/eBUbYObeeU
— 人民中国雑誌社 (@PeopleChina) February 1, 2020
日本の支援物資に書かれた8字
【山川異域 風月同天】
中国の方に心が伝わったという感動…その国や地域によって
山川の景色は異なるけれど
…同じ天を頂く私たちが生きる場所の
風や月に変わりはない…昔、鑑真和上が心を動かし日本行きを決意した言葉だそうだ。いいお話 https://t.co/RzXlIQBZHc
— Chieko Nagayama (@RibbonChieko) February 2, 2020
日本の中国語能力検定試験の事務所が中国武漢市に二万枚のマスクや赤外線体温計を贈与した。そして段ボールに「山川異域、風月同天」と書いた。これは天武天皇の孫長屋王が唐朝に袈裟を寄進する時に記した文字だ。鑑真がこの美しい文字を見て、招きに応じて日本へ赴いた。日中友好最高! pic.twitter.com/oFvsxZXTQ5
— 仇暁軍 (@kyuu106) January 31, 2020
hsk事務局から武漢の学校への支援物資が届いたらしい(Weibo)
そこに書いてるのは、日本渡来の鑑真に長屋王が送った袈裟に書いた偈:
山川異域 風月同天
言葉や国が違っても、同じ月を眺めている。との歌詞を一瞬思い出して、涙目になってしまいました。
ありがとうございました。 pic.twitter.com/Ts1YUM586y— 茶禾チャカ (@chigiissa) January 31, 2020
長屋王の時代から1200年以上経っているのに「山川異域 風月同天」という文字だけで、お互いに通じ合う文化を今尚持っていることに感動する。
「漢字」という文字を使用していること、長屋王の時代の歴史を文学を継承していること。
この通じ合いは素晴らしいと思うよ。
— なむら (@gypsophila371) February 1, 2020
感動を呼ぶ「山川異域 風月同天 寄諸仏子 共結来縁」という言葉。ウイルスとの戦いは、人類全体で協力するしかない。困ったときは、助け合う。東日本大震災のときには、世界中が日本を支援してくれた。偏見や差別を超えて、人類全体の生き残りという視点が大事だ。https://t.co/EF5GCGIQLw
— 舛添要一 (@MasuzoeYoichi) February 2, 2020
漢文って教養として重要と思う。受験科目としてはともかくとして/日本からの支援物資に書かれた8字、中国で感動呼ぶ。「山川異域 風月同天」(別の場所に暮らしていても、自然の風物はつながっている) https://t.co/r6Z9li6Y4B
— KK ケイケイ (@Kei_Kay) February 4, 2020
いいね!しよう