世界的な大流行となってきた新型コロナウイルスですが、日本における対応が昔のスペイン風邪と類似していると話題になっています。
スペイン風邪とは1919年に大流行したインフルエンザの通称であり、5億人がスペイン風邪に感染し、人類史に残っている中で最悪のパンデミック(感染大流行)です。
死者は5000万人から1億人と推定され、日本においても74万人前後が死亡したと言われています。
当時の日本だとスペイン風邪を防止するために、マスクの着用や人が集まっている場所には行かないように呼び掛けられ、風邪の症状が出たら寝て、医者を呼ぶように注意喚起が発表されていました。
ほぼ今の日本と変わらない内容だと言え、政府が発表した感染症防止を促すポスターも書いてある基本的な内容は現代と同じです。
最終的にスペイン風邪は感染限界に到達し、抗体を持っている人たちが残っていつの間にか収束することになりました。
このスペイン風邪でも外出禁止や隔離政策は有効な手段だったと確認されており、アメリカのセントルイスでは市内で死者が1人出た時点で外出制限をしたところ、感染拡大を大幅に抑制することが出来ています。
外出禁止を命じた直後のセントルイス市長には「大げさ」「やりすぎ」などと批判の声が殺到していましたが、最終的にアメリカ全土で最も感染を抑えた町として有名になりました。
100年前と違って人類の科学力は格段に進歩していますが、同時に新型コロナウイルスも再感染のような報告があり、依然として油断ができない状態です。
現状はスペイン風邪のような人類史的なパンデミックになるかどうかの瀬戸際だと言え、過去の失敗や経験を学びながら、私達は新型コロナウイルスに立ち向かう必要があると言えるでしょう。
スペインかぜ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%81%
スペインかぜ(英語: 1918 flu pandemic, Spanish Flu、スペイン語: La pandemia de gripe de 1918、gran pandemia de gripe、gripe española)は、1918年から1919年にかけ全世界的に大流行したインフルエンザの通称である。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によるインフルエンザ・パンデミック重度指数(PSI)においては最上位のカテゴリー5に分類される。感染者5億人、死者5,000万~1億人と、爆発的に流行した。
流行源はアメリカ合衆国であるが、感染情報の初出がスペインであったため、この名で呼ばれる。当時は第一次世界大戦中で、世界で情報が検閲されていた中でスペインは中立国であり、大戦とは無関係だった[1]。一説によると、この大流行により多くの死者が出て、徴兵できる成人男性が減ったため、世界大戦の終結が早まったといわれている[2]。
・(はやりかぜに)かからぬには
1.病人または病人らしい者、咳する者に近寄ってはならぬ
2.たくさん人の集まっているところに立ち入るな
3.人の集まっている場所、電車、汽車などの内では必ず呼吸保護器(*マスクの事)をかけ、それでなくば鼻、口を「ハンカチ」手ぬぐいなどで軽く覆いなさい
・(はやりかぜに)かかったなら
1.かぜをひいたなと思ったらすぐに寝床に潜り込み医師を呼べ
2.病人の部屋はなるべく別にし、看護人の他はその部屋に入れてはならぬ
3.治ったと思っても医師の許しがあるまで外に出るな
(内務省,143-144)
部分的に認識違いはあるが、基本的には「マスク着用」「患者の隔離」など現在の新型コロナ禍に対する対処法と同様の認識を当時の政府が持っていたことが分かる。
コロナのポスターじゃなくてスペイン風邪のポスターだぞ pic.twitter.com/IyXOiZDgLs
— ぴらʓ🐟(生活リズム絶賛崩壊中) (@tqWu1AtSYHvq8B2) 2020年3月1日
#新型コロナウイルス肺炎 所詮インフルみたいでしょ?とよく耳にしますが、比較するなら科学的証明が残っている初のインフル・パンデミック、スペイン風邪と比較するべきでしょう。1919年人口5,500万人の日本で約2300万人が感染し約38万人が亡くなりました。致死率2.5%以上。https://t.co/uXXKNtpLzl
— 藤田康介 (@mdfujita) 2020年3月1日
日本史学者の友人によると、日本で感染症が大問題になるのは開国以降(コレラ、スペイン風邪)らしい。彼に言わせると、インバウンドで景気浮揚だとか吹き上げといて、伝染病対策も予期していないのは、多寡くくりすぎ、とのこと。なるほどね、と思った。
— spartacus (@accentdeverite) 2020年2月26日
1918-1919年に世界的大流行したスペイン風邪(インフルエンザ)の時の啓発ポスター
・汽車電車 人の中ではマスクせよ
・外出の後はウガヒ忘るな
・病人は成るべく別の部屋に
今と変わらずこの時のスペイン風邪では、東京駅を設計した辰野金吾、画家のクリムト、エゴンシーレ、村山槐多、等が死去 pic.twitter.com/F2ZoBxAdac
— 杉村喜光:知泉(三省堂辞典発売中 (@tisensugimura) 2020年2月29日
スペイン風邪大流行の時、この流行病は黒マスクじゃないと防げないぞ、というデマが流れた。
黒マスクは当時高級品で、安価なガーゼの白マスクしか買えない一般市民の間でパニックが広がった。
服飾学校で聞いたはずだけど調べても出てこない。デマや憶測が飛び交うのは大正時代も令和の今も変わらない pic.twitter.com/q8rBLj2byQ— bb_18 (@bb1809510883) 2020年2月23日
1918年パンデミックを引き起こしたスペイン風邪。米国セントルイス市長は市内最初の死亡者が出て直後、学校や教会,大型販売店,娯楽施設等を閉鎖,集会も禁止。市中発症率が2.2%時点の早期の英断。流行は集中せず,医療や社会機能の破綻も起きなかった。百年後の今、教訓だ。#新型コロナウィルス
— 鎌田さゆり (@sayu4018) 2020年2月25日
【20世紀最悪のパンデミック:スペイン風邪】
世界各地で感染拡大する新型コロナウイルス。
1918年に発生し、全世界で感染者5億人、数千万人が死亡したスペイン風邪は、20世紀最悪のパンデミックと呼ばれるインフルエンザの世界的大流行だった。 pic.twitter.com/aQjXIVZfnt— Brut Japan (@brutjapan) 2020年2月28日
#スペイン風邪 賛否両論あるけど、感染者が少ないうちに封じ込めや外出自粛で死者数がこんなに違うのは数値が示してる。ここは……乗り越えなければ。 pic.twitter.com/1fhT7gMmgp
— ボタニカルってなんぞや (@cwLKYU8c56KYjE0) 2020年2月27日
何故この1〜2週間が重要なのか
教科書にも載っているという約100年前の事例1918年のスペイン風邪(全国約5000万人死亡)の時、セントルイスでは市内で死者が1人出た時点で外出制限
市長はバッシングを受けたが「私は市民が死ぬことは望まない」と結果、死亡率0.3%
医療も社会機能も破綻しなかった pic.twitter.com/KaN12Gwfzw— くうʕ •́؈•̀ ₎ 🌐 NO WAR! (@kuu79158320) 2020年2月27日
1720年 ペスト流行。(仏、二年間で十万人が死亡。ペストの大流行は1855-1950中国とインドを中心に百万人が死亡)
1820年 コレラ大流行。(タイ・フィリピン・インドネシアで十万人が死亡)
1920年 スペイン風邪。(一億人が死亡したと推定されている)
2020年 武漢コロナウィルス。 pic.twitter.com/WRlLMzI8DM
— カムとキクタン (@cam44954220) 2020年2月27日

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