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日本集中治療医学会が緊急声明!「医療崩壊が起きる恐れ」「日本の集中治療の病床数はイタリアの半分以下」

*学会
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、日本集中治療医学会が緊急声明を出しました。

日本集中治療医学会の西田修理事長は声明文の中で「本邦の集中治療の体制は、パンデミックには大変脆弱と言わざるを得ません」と述べ、日本の現状は極めて厳しいと断言。
日本の集中治療のベット数がイタリアの半分以下だとして、「人口10万人あたりのICUのベッド数は5床程度です。これはイタリアの半分以下であり、死者数から見たオーバーシュートは非常に早く訪れることが予想されます」とも言及していました。

そして、このまま感染が広がると院内感染集中治療に従事する医療スタッフの肉体的・精神的ストレスが極限に達するとして、感染爆発の到来は予想よりも早くなる恐れがあると警鐘を鳴らしています。

対処法としては感染を防ぐために通常の数倍の人手が必要だと強調しており、政府にマンパワーを確保するだけの資金をシッカリと投入するように求めていました。
既に日本医師会からも同じような見解の声明が出ていることから、医療崩壊が時間の問題との認識は日本の医療業界でほぼ共有されていると見られています。

 

集中治療 早期に医療体制崩壊のおそれ 学会が緊急声明
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200405/k10012369451000.html?utm_int=all_side_ranking-social_001

新型コロナウイルスの患者が重症化した場合に行われる集中治療について日本集中治療医学会は、医療体制の崩壊が非常に早く訪れるおそれがあるとして、専門知識や経験のある医師などを早急に確保すべきだとする緊急声明を出しました。
専門の医師などで作る日本集中治療医学会は今月1日に緊急声明を発表しました。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する理事長声明
https://www.jsicm.org/news/statement200401.html

さて、新型コロナウイルス感染症がオーバーシュートした場合の医療体制で最も重要なことは、如何に死者を少なくするかということであり、集中治療体制の崩壊を阻止することが重要ですが、本邦の集中治療の体制は、パンデミックには大変脆弱と言わざるを得ません。

イタリアでは3月31日の時点で感染者105,792人に対して死者約12,428人であり死亡率は実に11.7%と急増しております。一方でドイツでは、感染者約71.808人に対して死者は775人に留まり、死亡率は1.1%です。この違いの主なものは、集中治療の体制の違いであると考えます。ICUのベッド数は、ドイツでは人口10万人あたり29~30床であるのに対し、イタリアは12床程度です。ドイツでは新型コロナウイルス感染症による死亡者のほとんどはICUで亡くなるのに対し、イタリアでは集中治療を受けることなく多くの人々が亡くなっているのが現状です。イタリアは高齢者が多いことも死亡者が多いことの原因と考えられますが、日本ではイタリアよりも高齢化が進んでいるにもかかわらず、人口10万人あたりのICUのベッド数は5床程度です。これはイタリアの半分以下であり、死者数から見たオーバーシュートは非常に早く訪れることが予想されます。

 

 

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