新型コロナウイルスの発生源を巡って、アメリカと中国の対立が激化しています。
5月3日にメディアの取材を受けたポンペオ米国務長官は「中国の研究所が発生源であるかなりの量の証拠」があると述べ、中国の研究所から漏れ出た可能性が高いと指摘。先月にも同じような発言をしていましたが、今度は証拠の存在を示唆して中国をけん制しました。
トランプ大統領も自身のツイッターで「NBCとCNNは中国の操り人形」などと発言をしており、最近は中国への批判が増えている印象が強いです。
新型コロナウイルスが大流行した中国の武漢市には複数の研究施設があり、そこでコウモリのコロナウイルスを研究していたことが分かっています。ただ、中国側は新型コロナウイルスと研究所の関係を全面否定し、アメリカの世論誘導だとして強く反発していました。
疑惑の場所となっているのは中国の武漢市にある「武漢疾病予防管理センター」で、コロナウイルスの研究をしていたことは数年前に論文や報告書でも世界に伝えています。
更にアメリカの国土安全保障省は「中国政府がマスクなどの医療物資を海外から大量に買い占めるため、ウイルスの危険性を国際社会にあえて公表しなかった可能性が高い」とする分析結果をまとめ、中国の初動対応に疑問を投げ掛けていました。
日本だとアメリカの中国批判を「国内世論のガス抜き」「新型コロナ対応への批判を誘導するため」と見る意見が多いですが、本当に中国から新型コロナウイルスが漏れ出たとすれば、米中の対立が確定的となってしまうことから極めて危ない流れになってしまいます。
新型コロナウイルスの中国漏えい説、今後の続報によってはアメリカと中国の大規模な衝突に発展する恐れもあり、どうなるか注目したいところです。
ポンペオ米国務長官は3日、新型コロナウイルスについて、中国の研究所が発生源である「かなりの量の証拠」があると述べた。ただ、人為的に作り出されたものではないとの米情報機関の結論に異議は唱えなかった。
長官は、ABCの番組で「このウイルスが武漢の研究所から出たことを示すかなりの量の証拠がある」と語った。
アメリカの国土安全保障省は、新型コロナウイルスの発生当初、中国政府がマスクなどの医療物資を海外から大量に買い占めるため、ウイルスの危険性を国際社会にあえて公表しなかった可能性が高いとする分析をまとめたとアメリカのメディアが伝えました。
「ウイルスは武漢研究所から漏れ出した」“トランプの天敵”ワシントン・ポストも擁護した「幻の論文」
https://bunshun.jp/articles/-/37566?page=3
「グレー」だと明言できるだけの状況証拠は揃っている
《我々は(2つの)研究所の歴史を簡単に振り返り、この(新型)コロナウイルスがおそらく研究所から漏れ出たであろうことを提起した》そんな導入から始まる論文は、まず、当初広まっていた武漢市の海鮮市場が発生源とする説について、この海鮮市場で感染が広がる前に感染者が確認されていることに触れ、否定する。さらに、話題になっている武漢の病毒研究所のほかに、武漢市にもう一つある研究所の名前を挙げる。それが「武漢疾病予防管理センター」だ。
Concast (@NBCNews) and Fake News @CNN are going out of their way to say GREAT things about China. They are Chinese puppets who want to do business there. They use USA airwaves to help China. The Enemy of the People!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2020年5月1日
【武漢から流出 米が証拠公表へ】https://t.co/YJkJT0uq3E
トランプ米大統領は、新型コロナウイルスが中国・武漢市の研究所から流出したとの主張を裏付ける「決定的な」証拠を含む報告書を公表する考えを示した。「中国は恐ろしい間違いを犯し、それを隠そうとした」と主張。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2020年5月4日

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