*BBC
世界各地で外出制限の緩和が相次いでいます。
イタリアでは5月18日から州内の移動規制が原則自由となり、飲食店の営業も続々と再開となりました。感染者が多かった北部地方のミラノ周囲でも活動が認められ、ローマ中心部のような大都市を除いてほぼ平常時に戻っています。
イギリスのロンドンでも外出制限が緩和されており、半分程度まで減っていた鉄道の運行本数も7割程度まで回復しました。
合わせて人混みが発生することを防ぐために警察官も駅に配置され、依然としてイギリスはピリピリとしたムードが続いています。
このような流れに専門家からは新型コロナウイルスの第二波を警告する声が多く、WHO(世界保健機関)のハンス・クルーゲ局長はメディア取材で「新型コロナウイルスの感染拡大の第2波に備え、引き締めを図るべきだ」「この時間を賢く使い、病院や集中治療室の収容能力を増やすべきだ」と述べ、各国に警戒強化を呼び掛けていました。
現在の状態だと秋以降に季節性インフルエンザやはしかと同じタイミングで、新型コロナウイルスの第二波が到来する恐れがあるとして、医療従事者や専門家からは気を抜かないように促すコメントが飛び交っています。
ただ、人間の緊張状態は長続きしないこともあり、専門家の警告はあまり多くの人たちに届いていないのが実情です。スペイン風邪のように第二波が巨大になる可能性も否定出来ず、日本を含めて引き続き対策強化の必要がありそうです。
外出制限 緩和したけど… 具体的指針なく混乱も インド コロナ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200518/k10012435161000.html
インド政府は新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかかっていないとして、2か月近く続く外出制限をさらに2週間延長しました。一方で経済への影響を考慮し、感染者が少ない地域では商店の営業を認めるなど制限を緩和するとしていますが、具体的な指針は各州などの判断に委ねられ、一部で混乱も見られました。
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の全米最大の感染拡大スポットとなっているニューヨーク州では5月15日、一部地域で外出制限が緩和した。
州では経済活動再開のために7つの基準を設けており、10地域のうち5地域(18日現在で6地域)がすべての基準を満たしたとして、建築業や製造業など生活に必要不可欠で感染リスクの低いもの(フェーズ1)から徐々に再開が始まっている。
ただしニューヨーク市はそのうち3つの基準しか満たしておらず、まだ再開の見通しは立っていない。
いいね!しよう