愛知県の大村秀章知事と大阪府の吉村洋文知事が新型コロナウイルス対応を巡って言い争いを繰り広げています。
大村知事は5月26日の記者会見で「病院に入れない、救急を断るのは医療崩壊で東京と大阪で起きた。医療崩壊を起こしたら行政としては負け。何を言いつくろっても結果だ」と述べ、東京と大阪で医療崩壊が起きたと指摘。
行政として対策を見直し、反省する必要があると強調していました。
これに対して大阪府の吉村知事は自身のツイッターで、「大阪で医療崩壊は起きていません。何を根拠に言っているのか全く不明です。一生懸命、患者を治療する為、受け入れてくれた大阪の医療関係者に対しても失礼な話です。東京もそうですが。根拠のない意見を披露する前に、県は名古屋市ともう少しうまく連携したら?と思います」などと反論し、大村知事の発言は間違っているとコメントしています。
両者の意見は全く食い違っていると言え、ネット上でもどちらが正しいのかを巡って論争になっているところです。
ただ、1~2ヶ月前の情報を調べてみると、「大阪府で医療機関がパンク状態になった」との記事が複数見られ、大阪府の医療機関が一時的に崩壊状態となっていたのは間違い無いと思われます。
吉村知事が何を根拠にして「起きてない」と断定したのか疑問があり、吉村知事の方こそ医療機関や調査機関ともう少しうまく連携して動く必要がありそうです。
「東京と大阪は医療崩壊」 大村知事、情報公開求める
https://www.asahi.com/articles/ASN5W3HCMN5VOIPE00K.html
新型コロナウイルスの行政対応で、愛知県の大村秀章知事は26日、病院で受け入れ困難だった感染者数や救急件数などの情報公開、検証が全国で必要との考えを示した。特に首都圏や大阪圏に対して、「大きな課題だ」と強調。「ひと山越えてめでたしではない。検証しないとまた同じことになる」と述べた。
国民の命を守る医療提供体制を確保していくためには、事実関係をしっかりと検証して、事実関係を踏まえて対応していくことが何よりも重要です。 https://t.co/iOhxsCNQ9k
— 大村秀章 (@ohmura_hideaki) 2020年5月27日
5月27日現在の愛知県内の一週間ごとの感染者数等の推移です。感染経路不明者の割合はトータルで約26%です。日々、感染者、入院者の数値等を確認しつつ、着実に医療に結びつけていけるように、引き続き、全力で取り組んで参ります。 pic.twitter.com/hQ842FcgcQ
— 大村秀章 (@ohmura_hideaki) 2020年5月28日
大阪で医療崩壊は起きていません。何を根拠に言っているのか全く不明です。一生懸命、患者を治療する為、受け入れてくれた大阪の医療関係者に対しても失礼な話です。東京もそうですが。根拠のない意見を披露する前に、県は名古屋市ともう少しうまく連携したら?と思います。 https://t.co/VyRp3GhHA8
— 吉村洋文(大阪府知事) (@hiroyoshimura) 2020年5月27日
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