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新型コロナが脳まで侵入、意識障害や記憶の乱れなどの調査報告 悪化すると髄膜炎や脳炎も 「神経系全体に影響を及ぼす場合も」


新型コロナウイルスが脳まで侵入し、人体の機能に深刻な悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。

これはドイツやイギリスの調査チームが報告したもので、軽度な症状だと頭痛やめまい、意識障害などが多く、重症化すると脳の腫れや出血が発生する事もあるとのことです。
脳がダメージを受けることから記憶の乱れが報告されたケースも見られ、イギリスの調査チームが報告した論文では「脳機能障害や脳炎、脳卒中などの症状があった」とまとめられていました。

元々、新型コロナウイルスは全身の血管を経由して攻撃することが知られているだけに、初期の頃から「脳も血管を通して攻撃を受けている可能性が高い」と言われていたところです。
朝日新聞が取り上げた記事にも国内で同じような報告があったとして、「3月、山梨県に住む20代の男性が新型コロナに感染した。意識を失ったままけいれんし、嘔吐(おうと)したまま床に横たわっていたところを家族が発見。救急車で山梨大病院に運ばれた」と書いてありました。

新型コロナウイルスの感染状況によっては全身の神経系に影響を及ぼす恐れもあり、このような調査報告は新型コロナウイルスに感染しないことが一番重要であることを示していると言えるでしょう。

 

意識失い嘔吐、記憶あいまい 新型コロナ、脳まで侵入か
https://www.asahi.com/articles/ASNCC5R1PNBXULBJ01B.html?iref=sp_new_news_list_n

3月、山梨県に住む20代の男性が新型コロナに感染した。意識を失ったままけいれんし、嘔吐(おうと)したまま床に横たわっていたところを家族が発見。救急車で山梨大病院に運ばれた。
脳を覆う脳脊髄(せきずい)液をPCR検査で調べると、新型コロナ陽性だった。頭蓋骨(ずがいこつ)と脳の間の髄膜が炎症を起こす髄膜炎とみられ、脳のMRIでは記憶領域にあたる海馬に炎症があった。

The emerging spectrum of COVID-19 neurology: clinical, radiological and laboratory findings
https://academic.oup.com/brain/article/143/10/3104/5868408

翻訳:SARS-CoV-2感染症は、脳血管系を含む神経軸索全体に影響を及ぼし、場合によっては免疫療法に反応する広範囲の神経学的症候群に関連しています。特に出血性変化を伴う急性散在性脳脊髄炎の発生率が高いことは目を見張るものがあります。この合併症は、呼吸器のCOVID-19病の重症度とは関係ありませんでした。 COVID-19関連の神経疾患の早期発見、調査、管理は困難です。さらなる臨床的、神経放射線学的、バイオマーカーおよび神経病理学的研究は、治療を導く根本的な病理生物学的メカニズムを決定するために不可欠です。このパンデミックの長期的な神経学的および神経心理学的結果を確認するには、縦断的追跡調査が必要です。

A systematic review of neurological symptoms and complications of COVID-19
https://link.springer.com/article/10.1007/s00415-020-10067-3

 

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