日本政府は中国と11月30日から入国制限を緩和する方向で一致しましたが、11月に入ってから空港経由での感染報告が多発しています。
厚生労働省によると、月単位で11月は空港検疫の陽性者数が過去最多を更新し、11月28日もロシアやアメリカ、フィリピンなどからの帰国者が新型コロナウイルスに感染していることが発覚。
いわゆる経済とコロナ対策の両立を目指して日本政府は引き続き入国制限を緩和するとしていますが、このまま入国制限の緩和を続けると、海外から新型コロナウイルスが持ち込まれるリスクが高まることになるでしょう。
新型コロナ対応・民間臨時調査会の専門家チームが発表した検証報告書には、第一波において欧米経由で持ち込まれた新型コロナウイルスが感染者急増の要因の一つになっているとまとめられていました。
実際に国立感染症研究所が発表した遺伝子解析情報でも春の第一波は欧州系統の新型コロナウイルスが多く、入国制限の遅れが第一波の拡大を招いた原因だと言われているのです。
中国は表向きの感染者数が少ない国ですが、その数字も信用することが出来るのか疑問があり、安易な入国制限緩和は極めて危険だと言えます。
新型コロナウイルスに関連した患者等の発生について(11月28日各自治体公表資料集計分)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_15153.html
11月28日、各自治体が公表している感染者数(陽性者数)を集計した結果、感染者は143,139名、死亡者2,105名となりました。
また、新規感染者は2,674名、新規死亡者は32名となりました。これに加え、これまでにチャーター便で感染者15名、空港検疫で感染者1,499名が確認されており、合計すると144,653名となります。
また、国内死亡者は空港検疫での死亡1名を加えて2,106名となります。
※1 国内事例には、空港検疫にて陽性が確認された事例を公表している自治体の当該事例数は含まれていない。
新型コロナウイルスの感染が再拡大する中、東京五輪の開催に向けた準備が着々と進められている。27日は来年の「海の日」を開会日前日の7月22日、「スポーツの日」を開会当日の翌23日、「山の日」を閉会日の8月8日に変更する五輪祝日移動法が成立。五輪ありきで海外との往来を再開させる入国緩和はなし崩しに拡大させ、空港検疫で判明した今月の陽性者は過去最大に増加。水際対策もグラついている。
27日は海外から成田、羽田、関空に到着した男女20人の感染が判明。今月の累計陽性者は313人に達し、1カ月当たりの過去最多を日々更新している。厚労省は「国内の感染の拡大は国内由来と考えている」(検疫所業務管理室)と言うが、本当に大丈夫か。
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