東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の会長である森喜朗氏の発言が波紋を広げています。
アメリカのニューヨーク・タイムズ紙は「日本の五輪トップ会長が女性蔑視発言」と取り上げ、記者会見の場で誰も森会長の問題発言を止めなかったと指摘。
森会長だけではなく、その場の流れや女性蔑視を強く否定しない空気感に疑問を投げ掛けていました。
他にも複数のメディアが森会長の発言を報道し、いずれも森会長に大きな問題があるのではないかとまとめています。
問題となっているのは森会長が会議の時間が長くなったことについて、「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」「女性を増やす場合は発言時間を規制しない」となどと言及した場面です。
当初は日本のネット上だけで問題視されていましたが、批判の拡大から取り上げるメディアも増え、遂には海外メディアまで報道する事態になりました。
一連の批判に森会長は「女性を蔑視する意図は全くなかった」と釈明した上で、状況によっては会長職の辞職もあり得ると言及しています。
東京オリンピックの強行開催を強く主張している森会長だけに、彼が辞任となった場合は一気に東京オリンピック中止の方向に動き出すことになるかもしれません。
TOKYO — Organizers of the Tokyo Olympics, already facing rising costs and significant public opposition to this summer’s Games, faced a new furor on Wednesday after the president of the Tokyo organizing committee suggested women talk too much in meetings.
The president, Yoshiro Mori, stoked a social media backlash after news reports emerged of his comments demeaning women during an executive meeting of the Japanese Olympic Committee that was held online.
“On boards with a lot of women, the board meetings take so much time,” Mr. Mori, 83, said to laughter, according to a report in the Asahi Shimbun, one of the country’s largest daily newspapers. “Women have a strong sense of competition. If one person raises their hand, others probably think, I need to say something too. That’s why everyone speaks.”
Mr. Mori, a former prime minister, was responding to a question asking him to comment on the Olympic committee’s plan to increase the number of women board members to more than 40 percent of the total.
森喜朗氏、会長辞任の可能性に言及 「女性が…」発言の波紋拡大で
https://mainichi.jp/articles/20210204/k00/00m/050/033000c
東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が3日の日本オリンピック委員会(JOC)評議員会で「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」と発言した問題を巡り、森会長は4日、毎日新聞の取材に応じ、「女性を蔑視する意図は全くなかった」と釈明した。そのうえで森会長は自身の去就に触れ、「責任を果たさなければならないと思っているが、辞任を求める声が強くなれば、辞めざるを得ないかもしれない」と、辞任の可能性に言及した。
森会長の女性蔑視発言をNYTが報じています。「東京五輪のトップが、会議における女性の制限を示唆」。英語で読むと、かなり強い見出しです。あまりに非常識で、釈明の余地のない発言であり、このNYT記事を受けて各国で批判が広がるのは必至だと思います。 https://t.co/gTqXI3Of2v
— Toshi Ogata (尾形 聡彦) (@ToshihikoOgata) February 3, 2021
ニューヨークタイムズも打ちました。これで全世界が、日本の悲しい現実を目の当たりにします。
Tokyo Olympics Chief Suggests Limits for Women at Meetings https://t.co/8ZKS6wATAy
— Masahiro Yamamoto🌤️映像ディレクター (@masa_rhythm) February 3, 2021
NYTのこの指摘が最も重要。
『The biggest news is that he said this in the official place of the JOC meeting, where reporters were attending, and that no one stopped the discrimination”』
(最大のニュースは、記者が出席した公式の場で発言したこと、そして誰も差別を止めなかったことだ)
— Masahiro Yamamoto🌤️映像ディレクター (@masa_rhythm) February 3, 2021
ニューヨークタイムズの記事。
こちらでは、森発言のみならず、その場で誰もこの発言を止めなかったことを問題視する論調になっている印象 https://t.co/blYXWyhKBY— Kimi Ishida (@kimi_lab) February 3, 2021
彼があえて口にした一連の発言に何の責任も生じさせられないとしたら、それはもはや森氏個人のみの問題ではなく、JOCや日本政府、日本社会それ自体の問題になります。彼の言葉に組織として、国としてどう対応するのか、今後も我慢と苦笑いで済ませる社会なのかが問われている。https://t.co/jqITZKr9uC
— 望月優大 (@hirokim21) February 3, 2021
「これは女性に対する差別に他ならない」「彼はすぐに辞任する必要があります」「問題は、誰も彼を止めなかったことです。最大のニュースは、記者が出席したJOC会合の公式の場所で彼がこれを言ったこと、そして誰も差別を止めなかったことです」https://t.co/HSFsxrubwC
— ゆりかりん (@yurikalin) February 3, 2021
【ご報告】
犬山市の方には大変申し訳ないですが…JOC森会長の発言を受け、
聖火ランナー辞退します。
https://t.co/1BrvsprfSM pic.twitter.com/UPaAsvpqaa— 田村淳 (@atsushilonboo) February 3, 2021
【田村淳 聖火ランナーを辞退】https://t.co/YKNFkSZArG
ロンドンブーツ1号2号の田村淳が3日、公式YouTubeチャンネルで公開した動画で、愛知県・犬山市から任命されたオリンピック・パラリンピックの聖火ランナーを辞退したことを発表した。森会長の発言によって辞退を決意したと説明。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) February 3, 2021
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