*東電
日本政府が福島第一原発の処理水(汚染水)を海洋放出すると決定した問題で、IAEA(国際原子力機関)が調査団の派遣を検討していることが分かりました。
調査団の派遣はIAEAのグロッシ事務局長がNHKのインタビューの中で言及し、様々な国から懸念が出ているとして、複数の国や地域から専門家を加えた国際的な調査団を派遣する可能性があると表明。具体的な日程は調整中だとしていますが、福島第一原発の海洋放出で放射性物質の濃度が基準以下になっているのかどうかを含め、大々的な調査を行うとしています。
日本の周辺国だと中国や韓国、ロシアなどが海洋放出に懸念を表明しており、一部の国から国際裁判所に提訴する動きも出ています。
東京電力が発表している資料などを見てみると、ALPS(多核種除去設備)を使っても汚染水から放射性物質の全てを除去することは出来ておらず、ストロンチウム90などが多数残留していました。
政府はこの汚染水を基準以下まで希釈(薄める)ことで問題ないとしていますが、環境に放出される放射性物質の総量は変わらないわけで、それで本当に大丈夫なのだろうかと疑問の余地があるところです。
他にも問題が多く、福島第一原発の収束作業が終わるまで延々と汚染水を海洋放出することになる点も深刻な問題だと言えます。
IAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長がNHKの単独インタビューに応じました。東京電力福島第一原子力発電所で増え続ける処理水を国の基準を下回る濃度に薄めて海に放出する日本政府の決定に対し周辺国などから懸念が出ていることを受け、様々な国からの専門家を加えた国際的な調査団の派遣を検討していることを明らかにしました。
原発汚染水にトリチウム以外の核種…自民原発推進派が指摘
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/287910
専門家が危惧しているのは、トリチウムだけがクローズアップされていることだ。大新聞テレビは、汚染水を多核種除去設備「ALPS」で浄化しても、トリチウムだけは除去できないと報じ、原子力ムラは「トリチウムが放出する放射線は弱い」「自然界にも存在する」「通常の原発でも発生し、基準を満たせば海に流している」と、海洋放出は問題ないと訴えている。
しかし、大手メディアはほとんど問題にしていないが、「ALPS」で取り除けないのは、トリチウムだけではないという。トリチウム以外にもヨウ素129、セシウム135、セシウム137など、12の核種は除去できないという。
現在タンクに貯蔵されている水の7割にはトリチウム以外にも規制基準を超える放射性物質が含まれている。
多核種除去設備ALPSは、本格運転前の使用前検査を「飛ばしているところがある」と更田委員長。
そもそも「処理」の条件が整わないなか、なぜ海洋放出決定か。#汚染水の海洋放出決定に反対します https://t.co/JLlX7kZa7p— 山添 拓 (@pioneertaku84) April 14, 2021
事故を起こしたのは東電なのに…「顔」も主体性も見えぬまま
原発処理水の海洋放出方針決定へhttps://t.co/siuIJ1jlxL
TVの報道では、
トリチウム以外の核種にはほとんど触れられない。
ここから生まれるものは風評被害ではなく、
地元の反対を無視した海洋放出による実害。
地上での保管以外ない— れいわ 山本太郎 消費税廃止!住まいは権利! (@yamamototaro0) April 8, 2021
東電は所謂「ALPS」を使えば汚染水からトリチウム以外の核種を除去出来るなどと喧伝していたのに、蓋を開けてみれば処理後も基準値の2万倍というストロンチウム90等が検出された訳で、こんな隠蔽・詐欺体質の連中が「処理水」などと誤魔化しても通用しない。ましてや被害は「風評」でもない。
— 異邦人 (@Narodovlastiye) April 13, 2021
中国や韓国やフランスが海洋放出しているのは「トリチウムしか残留していない国際基準に適合した処理水」で、福島第1原発に溜まり続けているのは「トリチウム以外にも基準値超の複数の放射性核種が残留している高濃度放射能汚染水」なのだから、同列に扱うこと自体が詭弁。
— きっこ (@kikko_no_blog) April 14, 2021
ここに面白いことが書いてある。 →
東京電力福島第一原子力発電所におけるALPS処理水の定義を変更しました https://t.co/nYbTMQXfot
『今後は、「トリチウム以外の核種について、環境放出の際の規制基準を満たす水」のみを「ALPS処理水」と呼称することとします。』— 8bitbeep (@8bitbeep) April 13, 2021
これ読むと、水蒸気放出が落ちた理由が曖昧なのと、ALPSで除去できない核種についてはトリチウムに対する海水による希釈でカバーするということがわかる。なにかしら濾過する後工程つけるわけではないのね。
— 8bitbeep (@8bitbeep) April 13, 2021
NHKニュースは汚染水(処理水)を希釈して放出と報じるのみ。直ちに疑問なのは:
①放出の総量はいくらか?
②汚染水は今後何十年、何百年と出続ける。それらの総量は? (我々世代の都合で決めてよいのか?)
③希釈に必要な水の量は? 真水なのか? 海水なのか?
④トリチウム以外の核種は除去されているのか? https://t.co/ic1VxUInN4— Koichi Kawakami, 川上浩一 (@koichi_kawakami) April 11, 2021
私個人が不信感を持つきっかけとなたった報告書。
処理するとしている未処理汚染水の7、8割方のトリチウム「以外」の核種の汚染は「最大約2万倍」だが、
それを報告書で、経産省は「100倍〜」という表現で隠蔽した。
多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会報告書https://t.co/Epz3KlKGrI https://t.co/rMzLNZrWe9 pic.twitter.com/b9e5vFUhop
— まさのあつこ (@masanoatsuko) April 10, 2021
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