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新型コロナの変異株、重症化リスクが1.4倍と調査報告 40歳~64歳だと1.66倍に!国内の感染者を集計 国立感染症研究所


*新型コロナウイルス
国立感染症研究所が新型コロナウイルスの変異株に関する国内の調査報告を発表しました。

国立感染症研究所によると、2021年5月6日までの3ヶ月間に報告された国内の感染者約20万7000人のデータを参考にして調査したところ、変異ウイルスへの感染が確認されたのは1万5000人超で、重症化の報告があった人数が従来株と比べて1.4倍ほど高い数字だったとのことです。
特に40歳から66歳の重症化率が際立って高く、この年代における重症化率は1.66倍に跳ね上がっていました。

従来のウイルスと変異株のデータで差があることから多少の変動はあるとしながらも、国立感染症研究所は「本報告では国内で報告されたVOC-202012/01症例の重症度に関して暫定的評価を行い、その結果、重症化リスクが従来株に比べて高くなっている可能性が示唆された」とコメントしています。

海外での調査報告も最大2倍程度の変化が見られるとなっていたことから、新型コロナウイルスの変異株が従来株よりも毒性が強まっているのは間違いないと考えて良さそうです。

 

日本国内で報告された新規変異株症例の疫学的分析(第2報)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2551-lab-2/10354-covid19-45.html


HER-SYSデータを用いた分析の結果、VOC-202012/01群はN501Y-PCR検査陰性群と比べて届出時に重症であるリスクは1.40 倍(95%信頼区間:1.11-1.75)であった。一方、非VOC-202012/01群との比較では3月31日以前は1.22倍(1.00-1.48)、4月1日以降は0.88倍(0.79-0.98)であった。探索的分析では40-64歳の年齢群特異的リスク比が高かった。

英国の大規模データベースを用いた観察研究では、VOC-202012/01症例は従来株と比較して死亡リスクが55%高かったという報告(総サンプルサイズ、N=1,146,534)[3]、あるいは64%高かったという報告(総サンプルサイズ、N=109,812)がある[11]。一方で比較的小規模の観察研究(総サンプルサイズ、N=341)では死亡リスクに差はなかったという報告がある[12]。欧州連合加盟7ヶ国で実施された観察研究では、VOC-202012/01症例は従来株と比較して入院リスクは1.7倍、集中治療室入室リスクは2.3倍であった(総サンプルサイズ、N=22,555)[13]。研究デザイン、データの特性、アウトカムの定義が異なることから、先行研究の結果と本報告の結果を直接的に比較することはできない。しかし、これらの結果は現時点ではVOC-202012/01症例の重症度が従来株と比較して高くなっていることを想定して感染対策および治療を行う必要があることを示している。

変異ウイルス 重症化リスク1.40倍 報告書まとめる 国立感染研
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210513/k10013027661000.html?utm_int=all_side_ranking-social_003

感染力が強い変異した新型コロナウイルスに感染したケースについて、国立感染症研究所が分析したところ、届け出があったときに重症であるリスクは、従来のウイルスなどと比べて1.40倍だったとする報告書をまとめました。
この結果だけで重症化リスクを正確に評価するのは難しいとしていますが「現時点では、重症度が高くなっていることを想定して対策を取る必要がある」としています。

 

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