*官邸
コロナ対策の雇用調整助成金を受け取って批判を浴び、それによって内閣官房参与を辞任した石原伸晃氏の問題が波紋を呼んでいます。
自民党の大岡敏孝環境副大臣も石原氏と同じように選挙支部が去年に30万円ほどの雇用調整助成金を受け取っていたことが発覚。当初の説明では「問題ない」として返金を拒否していましたが、その後に「国民の誤解を招きかねないと判断し、速やかに返金する」とのコメントを発表し、全額を返金すると明らかにしました。
石原氏の騒動を受けて返金路線に変更したと思われますが、石原氏の辞任まで返金するつもりが無かった姿勢に批判意見が相次いでいます。
また、岸田首相は石原氏の辞任に合わせて記者会見を行い、「特に今コロナ禍で、大きな課題となっている観光分野等を考えた際に、自民党でも国土交通大臣を経験した人間というのは、もう残りわずかとなっています。こうした経験に鑑みて、是非、力を貸してもらいたい。そういった思いでお願いしたということであります。選挙の結果は選挙の結果としてありましたが、これからの政策、政治を動かす。こうかった観点で参与の人選を行ったということでありました」と述べ、石原氏に内閣官房参与を依頼した経緯を説明していました。
選挙結果とは別にして、これまでの実績などから政治を動かすために必要な人材だと判断したと発言し、石原氏が辞任となった経緯を謝罪しています。
石原氏の騒動を巡っては自民党内部からも不満の声があり、内閣官房参与となる前から問題視されていました。
首相の任命責任や内閣しての体質が追及されることになると思われ、岸田政権にとっては大きな痛手になりそうです。
大岡 環境副大臣は、みずからが代表を務める自民党の支部が去年、「雇用調整助成金」合わせて30万円余りを受け取っていたことを明らかにしました。大岡氏は当初、返還する理由はないと説明していましたが、その後、国民の誤解を招きかねず、速やかに返金するとしたコメントを発表しました。
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