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大雪での立ち往生、電気自動車(EV)は?検証結果は「動かせない危険性あり」「オートエアコンは大幅に電力を消費」


今年も大雪の季節がやってきましたが、それに合わせてJAF(一般社団法人日本自動車連盟)がEV(電気自動車)の防寒対策をテストしました。

テストでは氷点下8.1℃の場所に異なる条件を設定した4台の電気自動車を配置。その後の電力の消費量や室内温度などを計測し、車内の状況や快適さを比較して行われました。

4台の電気自動車の車内状況は以下の通り。

テスト車1:オートエアコン25℃常時稼働
テスト車2:電気毛布(電源ソケット使用)のみ
テスト車3:シートヒーターをHi、足元に電気フットヒーター(電源ソケット使用)
テスト車4:毛布、寒く感じたときにエアコンON、寒くなくなったらエアコンOFF

テストから5時間が経過した後の変化は、1号車が問題なく快適に過ごしていたのに対して、エアコンをオフにした車は窓ガラスが凍りつくほどに車体が冷えていました。
また、オートエアコンを使っていた車も電力消費量が凄まじく、夜の19時からテストを開始し、早朝4時半頃にはバッテリー残量が10%程度まで低下したとのことです。

2号車から3号車では朝8時まで電力を維持することが出来ましたが、どちらにしても電気自動車はガソリン車と比べて孤立時に長時間稼働することが難しく、何処かで電力を補給することが出来なければ、動かせなくなる危険性があると示されました。

調査を行ったJAFも「オートエアコンは大幅に電力を消費し、動かせない危険性あり」「電気自動車は電力が消費されていくにつれて航続可能距離も短くなっていくため、立ち往生に遭遇した時には暖房の使用方法について考慮する必要があります。ただし、エアコンOFFでは窓ガラスも凍りつき車内温度も非常に低くなるため、無理は禁物です」とコメントしており、電気自動車での移動時に大雪で立ち往生した際には、電力消費量が少ない電源ソケットを使う暖房器具などを活用するべきだとしています。

 

まさかの大雪で立ち往生!備えはできている? 電気自動車での安全な防寒対策を検証
https://jaf.or.jp/common/news/2020/20211220-001



JAF(一般社団法人日本自動車連盟 会長 藤井 一裕)は12月21日(火)、大雪による車の立ち往生を再現し電気自動車での効果的な防寒対策を調査。その結果をウェブサイトに公開しました。
近年、電気自動車の普及が進んでいるなか、大雪で立ち往生した際に電欠の危険性など不安な声もあります。今回の実験では、4つの暖房使用条件において電気自動車の電力消費の違いを調べ、消費を抑えつつ体に負担のない有効な防寒対策を検証しました。

まさかの大雪で立ち往生! 防げ「電欠」EVの防寒対策を検証 翌朝まで電力が残ったのは?
https://kuruma-news.jp/post/457873

 JAFは、テストの前半が終了した0時以降も実験を継続しています。

EVの電力がいつまでもつか確かめるため、深夜2時から朝8時までの間、1時間ごとに電力消費を計測しました。

暖房使用の条件は前半と同じですが、全乗員が降車したため、エアコンをオン・オフするテスト車Dのみが、オートエアコン25℃設定で常時稼働に変えています。

結果は「オートエアコンは大幅に電力を消費し、動かせない危険性あり」というものでした。

早朝4時半頃、テスト車Aはバッテリー残量が10%となったため、テスト途中で終了。

 

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