*CNN
2月24日にロシアがウクライナへの全面侵攻を開始しましたが、これについて「アメリカや国連が守ってくれない」とする声が高まっています。
元々ウクライナは世界第3位の核保有国で、1994年12月7日に核放棄を定めた「ブダペスト覚書」をアメリカ・ロシア・イギリスなどと締結。
このブダペスト覚書ではウクライナが核兵器を破棄する代わりに、締約国がウクライナの安全を保証すると定めていました。
しかしながら、2014年にロシア軍がクリミア半島に駐留してからは絵に描いた餅となり、遂にはウクライナ全土への侵攻となります。
国連もロシアが常任理事国ということで国連の決議案は全て拒否され、ロシアの侵攻を止めることが出来ていません。
厳密に言うと、ブダペスト覚書はウクライナに攻め込まないとする条約ですが、ロシアのウクライナは侵攻によってそれは完全に消えました。
日本の状況に当てはめて核武装論や憲法9条への批判が相次ぎ、「ウクライナが核兵器を破棄したのは正しかったのか」で大論争となっているのです。
当時はソ連崩壊直後ということもあって西側諸国はウクライナの核兵器がアフリカなどに拡散されることを懸念して、核兵器の破棄を強く求めた経緯もあり、ウクライナが核兵器保有を続けるのは困難だったと見られています。
ただ、核兵器の破棄から28年後にこのような侵略行為を受けている現実があるわけで、どちらが正しかったのかは断定が難しいところです。
いずれにせよ、今までアメリカや国連を軸にして国際秩序は構築されていましたが、それに対する信用が大きく損なわれたのは間違いないと言えるでしょう。
ブダペスト覚書
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3
ブダペスト覚書(ブダペストおぼえがき 英:Budapest Memorandum on Security Assurances)とは、1994年12月5日にハンガリーのブダペストで開催された欧州安全保障協力機構(OSCE)会議で署名された政治協定書で、ベラルーシ、カザフスタン、ウクライナが核不拡散条約に加盟したことに関連して、協定署名国がこの3国に安全保障を提供するという内容。アメリカ合衆国、ロシア、イギリスの核保有3カ国がこの覚書に署名。また中国とフランスは別々の書面で若干の個別保障をしている[1]。
ウクライナのクレバ外相は「1994年の核放棄決定は、賢明な判断ではなかった」と語った(画像提供:wowkorea)
ウクライナのドミトロ・クレバ外相は「1994年の核放棄決定は、賢明な判断ではなかった」として、米国に対し「当時約束していた安全保障を履行せよ」と求めた。
クレバ外相は22日(現地時間)米フォックス放送に出演し「当時ウクライナが、核放棄の決定をしたのは失敗だったのか」という質問に、先のように答えた。
1994年までウクライナは核保有国だった
米国・英国・ロシアなどと「ブダペスト覚書」を締結し、当時世界3位規模であった核兵器を放棄するかわりに、領土の安全性と独立的主権が保障されることになった
しかし28年たった現在、ウクライナ危機を見ればわかる通り、効力は発揮できていない pic.twitter.com/x3yu1sULnF
— 兎です。(FAKE) (@Soviet_Usako) February 24, 2022
ウクライナは1994年、米・露・英が署名した「ブタベスト覚書」により核兵器を放棄する代わりに安全保障の提供を約束された。まさに「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼(日本国憲法前文)した結果、今日の悲劇を招いた。国連安保保障理事会は拒否権を持つ常任理事国の条約破りや侵略には無力だ→
— あやこ 。 (@tateyoko0417) February 26, 2022
なぜ「ブダペスト覚書」はロシアに反故にされたのか
ニッポン放送
2/26(土) 17:51 https://t.co/uTUfKnhD4b— しばだあと (@shiba_dirt) February 26, 2022
マスコミでは、ウクライナの安全保障が約束されたブダペスト覚書のことについてほとんど触れないが、どういうことだろう。massさんご指摘通り、英米は当事者なので重大な責任があるし、中仏にも別の書面で個別保障をしたという経緯がある。今回はこの覚書が等閑に付されている点にも重大な疑義がある。 https://t.co/o5OsY2SOW5
— てつや (@tezheya) February 26, 2022
冷戦時代ウクライナは、世界第3位の核保有国だった。1994年12月7日、米国・英国・ロシアなどと「ブダペスト覚書」を締結したウクライナは、1800基ほどの核弾頭とICBMをロシアに返還し、1996年6月には完全に非核化された。その代わり締約国から安全が保障されるはずだったが、絵に描いた餅に終わった。
— 野村修也 (@NomuraShuya) February 23, 2022
ほんこん氏「明日は我が身の日本やな」
露はブダペスト覚書を反故にし、国際法違反の侵略行為を行う。日本は国際法や日米安保条約があるから大丈夫なんて思う時代ではないことを肝に銘じるべき。憲法をさっさと改正し、米国と核シェアリングするなど自主防衛をしないとウクライナと同じ目に遭いますよ pic.twitter.com/8WXjGsPjvW— take5 (@akasayiigaremus) February 26, 2022
冷戦終了時点でウクライナが預かっていたソ連の核武装はICBM176、核弾頭1249、戦略爆撃機44、核巡航700、その他戦術核2000。
そんなん持たれると怖いし困る米・英・露は1994年にブダペスト覚書を締結し、ウクライナが核をロシアに全部返す代わりに、独立自治(安全保障)を提供したことになっている。 pic.twitter.com/Llfgov2XMP
— 【WilD】ワイルドゲリラ(JEFF) (@WildG_Jeff) February 24, 2022
ソ連崩壊後、米ソに次ぐ核兵器を保有していたウクライナが、核兵器を放棄するかわりに、米英仏露が安全を保障するとしたブダペスト覚書(武力行使や経済的圧力を加えないことを約束)
クリミアで破られ、東部まで奪われると、核兵器を手放すことは間違いだとの認識が世界に広がる
— taka pyon (@takapyon0730) February 21, 2022
今回ブダペスト覚書が全く意味を成さなかった事が証明されたが、これどういう事かと言うと、核を捨てたらあなたの国を守ってあげます!という内容を世界がその約束を守らなかったという事。
結局は皆自国しか考えない。これは戦後日本、アメリカが守りますから軍隊を解散してね!に賛成したのと一緒。 pic.twitter.com/pRkTE9oG8I— SEBASTIAN (@samurai85187163) February 25, 2022
まずもちろん、戦争という暴虐行為を徹底的に非難、糾弾した上で。NATOの東への不拡大というロシアとの約束を反故にして、ブダペスト覚書の約束を反故にしてウクライナを見捨てたアメリカ。「じゃあ日米安保は守られるのか?」と考えてしまうのはしごく当然なことだよね。
— 星田英利🇺🇦 (@hosshiyan) February 25, 2022
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