*BBC
4月下旬からウクライナ東部で開始されたロシア軍の大攻勢ですが、現時点で当初の予想よりもロシア軍の進軍速度が遅れていると報告されています。
アメリカ国防総省やイギリス諜報機関のレポートによると、ロシア軍の進軍は1日に数キロ程度で、目標地点の到達に数日ほど遅れているとのことです。
ロシア軍は92個の戦術大隊を投入して攻撃を強めており、支配済みの東部地域とイジュームからの南下部隊、マリウポリ経由で北上している部隊の3方向から同時に進軍を行っています。
3方向から同時にウクライナ軍を包囲殲滅することを狙っている布陣で、それに対してウクライナ側もロシア軍の進軍を食い止めるための防御陣地を構築。
西側諸国の支援もあってウクライナ軍は大幅に増強され、そこをロシア軍が激しく攻撃しているのが現在の戦況です。
ロシアとしては5月9日の戦勝記念日までウクライナ東部地域の完全支配を目指しているようですが、今の進軍速度だと主要拠点をいくつか落とす程度に収まると見られています。
ロシアのドンバス地方制圧作戦、予定より数日遅れ 米高官
https://www.afpbb.com/articles/-/3402844
【4月30日 AFP】米国防総省高官は29日、ロシアによるウクライナ東部ドンバス(Donbas)地方制圧作戦について、予定より数日遅れているとの見方を示した。同高官は会見で、ウクライナ軍の激しい抵抗と首都キーウ制圧失敗の影響で、ドンバス地方のロシア軍の進撃速度は遅く、ばらつきがあると述べた。
ウクライナ「運命の3週間」となる「ドンバス会戦」の行方
https://www.fsight.jp/articles/-/48833
戦争は新たな段階に入った
2022年2月24日、ロシアとウクライナの戦争が始まった。ロシア軍はキーウ北方、ハルキウ方面、ドンバス方面、クリミア半島の4方向からウクライナに侵攻した。しかし予想外の頑強なウクライナ軍の抵抗と巧妙な作戦指揮、そしておそらくウクライナ軍を過小評価していたが故の補給の困難や士気の低下にロシアは苦しんだ。
ここ数日。ウクライナ大本営発表のロシア陸軍損失が大変なことになってる。たった3日で戦車+装甲車200両、兵隊700名失ってる…。第二次世界大戦の大規模な会戦並み。ロシア軍、かなり無理な攻勢しかけてるのか? pic.twitter.com/sEkEhted7j
— ぐり@関賢太郎 航空軍事記者 (@gripen_ng) April 28, 2022
米国防総省の戦況分析1
【ドンバス情勢】
・ロシア軍の進軍は一進一退で、1日に数キロ。予定より数日遅れ
・3方向から包囲。1)支配済みの東部地域、2)イジュームから南下、3)マリウポリから北上
・イジュームから南下は3ルート、1)南西のドブロピリヤ、2)南のスラビャンスク、3)南東のリマン— 高野遼 / Ryo Takano (@takano_r) April 30, 2022
ウクライナ南部ケルソンで、ロシア軍は新たな市長に、サルド元市長を指名。これに抗議する住民たちに向けて催涙弾が発射された。 pic.twitter.com/49nij4kaFQ
— ロイター (@ReutersJapan) April 29, 2022
ウクライナ軍が、ドンバス地域のロシア軍拠点に向けて、BM21グラートから多数のロケット弾を発射する様子。 pic.twitter.com/F0Zcott9TI
— ロイター (@ReutersJapan) April 29, 2022
米高官「ロシア軍は1日に数キロしか前進できていない」…全域制圧を目指すドンバス地方 : 読売新聞 https://t.co/BBXgOvzWZJ 1日数km前進している状況はとても楽観できる話じゃないですけど、でも5月9日の戦勝記念日までに何らかの軍事的成果を上げるのは無理そう。
— JSF (@rockfish31) April 29, 2022
今後8~10週間でロシア侵攻軍が完全に消耗すると考えるのは合理的だ。専門家はロシアの第2撃は無く、ウクライナ勝利の観測が高まっている。ウクライナはクリミアとドンバスの失地を回復できるだろうか? 確実なことは、彼らが挑戦するということだ。そのために戦車と火砲を西側に要求している。
— たぶん大佐 (@Col_AYABE) April 27, 2022
先日仕上げた原稿、早速アップしていただきました。現在進行中のドンバス会戦についてのフラッシュレポート的な分析です。
今朝の情報でもイジューム南方では相当激しい戦闘が行われている様子。
— 高橋 杉雄 (@SugioNIDS) April 28, 2022
ドンバスのみが重点ならどう考えたって戦線を下げてドニプロ川を防衛線にすればいいのにヘルソンの橋頭堡にこだわっているのはオデッサ攻略してウクライナを内陸国に!できればモルドバまで打通!というあの話、単なるヨタではなく相当上のレベルで真剣に検討されてんだろうな、という気はする
— Compass Rose (@hms_compassrose) April 24, 2022
軍事専門家コフマン氏による展望スレッド。
ロシア軍の消耗は深刻。国家総動員をしない限り、ドンバスが最後の大規模攻撃となる。ドンバス攻略にも都市部での持久戦を迫られる。結局、決定的だったのは最初の3週間(または4日間)で、今後の成否に関わらず、ロシア軍の攻撃力は近く底を突くだろう。 https://t.co/yElAvA5jPl— 高野遼 / Ryo Takano (@takano_r) April 25, 2022
BTR-4がロシア軍歩兵と交戦している映像らしいんですが、30mm機関砲の恐ろしさ端的に表していると思います。
おおよそ1個分隊の歩兵が15秒足らずで制圧されてしまうという事実。。
pic.twitter.com/9z7MBq8EmK— く”らモコ (@grachan_smile) April 25, 2022
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