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日本の輸入食品が約48%も上昇!日本に食料危機と英紙が警鐘 「このままではコメとサツマイモの時代に逆戻り」


ウクライナ戦争と新型コロナウイルス危機をキッカケにして日本の輸入食品価格が上昇していますが、これについてイギリスのファイナンシャル・タイムズ紙が警鐘を鳴らしています。

記事では冒頭部分に「2022年10月1日、日本のスーパーマーケットにやってきた買い物客は、6000点を超える食料品の価格がひと晩のうちに大幅に値上がりした光景を目の当たりにしただろう」と書いてあり、10月の大幅値上げは多くの日本人に影響を与えるだろうと言及。
この1年間で日本の輸入されている食品の価格はおよそ48%も上昇しているとして、日本の食料供給システムが脆弱な証拠だと指摘した上で、今までグローバル経済の恩恵を受けてきた日本が経済大国の座から転落しつつあることを示しているとまとめていました。

かつて日本の食料自給率は73%もあったのに、現在は38%まで下落していることも深刻な点で、イギリスのメディアは「日本政府も、自国の食料安全保障が危機に瀕していることを認める。問題は彼らに、惨事を回避するために必要な時間、インセンティブ、人材、イノベーションの力があるかどうかだ」とも触れています。

実際に日本政府の対応も場当たり的で、農業における人手不足や高齢化がジワジワと悪化しているところです。
過去最大の値上げが行われた10月、これからも値上げがずっと続く恐れがあり、日本全体で一致団結して、農業分野や食料供給システムの改善強化を行わなければいけない時になったとも言えるのかもしれません。

 

日本に迫る「食料危機」に英紙が警鐘…このままでは戦後の「コメとサツマイモの時代」に逆戻り
https://courrier.jp/cj/302136/?utm_source=newspicks&utm_campaign=302136

エネルギー価格の高騰と下落を続ける円のせいで、日本に輸入される食品の価格はおよそ48%上昇した。その一方で、日本のスーパーマーケット業界は商品値上げの圧力から客を守っている。

競争の激しい日本のスーパーマーケット業界は、国内経済で数十年続いた商習慣から逸脱できず、商品の値上げに踏み切れない。賃金が低迷したまま20年以上も経過すると、誰も足並みを乱す行為をとりたくないのだろう。だが、価格が上昇した分のコストを消費者に転嫁しない限り、日本の食品関連の企業が生き残るのは難しい。

食料関係当局は「長年さまざまな問題を経験してきたが、今回はそれらとは違うと感じている」と話す。異常気象、気候変動、新型コロナのパンデミックによって、世界の物流が混乱した。さらに、ロシアのウクライナ侵攻によって食料品、エネルギー、化学肥料のグローバルな流通網が停滞すると、日本が数十年ものあいだ見過ごしてきた食料供給システムの構造的なリスクが露呈したのだ。

 

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