*防災科学技術研究所
442年ぶりに日本で皆既月食と天王星食が確認できるとして大きな注目を集めていますが、このような月食現象は古来から大きな災害の前兆現象として、不吉なことが起きる前触れなどと言われていました。
実は最新の研究調査でも月の動きが地震や噴火のような地球の地殻変動に影響を与え、ある種のトリガー(引き金)になっているのではないかと指摘されているのです。
独立行政法人「防災科学技術研究所」の調査によると、2004年12月26日に発生したマグニチュード9クラスのスマトラ島沖地震、この地震が発生するキッカケとなった強い力の1つに月や太陽の引力が関わっていた可能性が高いことが判明。
報道発表資料には「引力の影響は巨大地震が近づくと次第に強く現れ、巨大地震の後には再び無くなります。地殻のひずみが十分にたまったときに月や太陽の引力が地震発生の最後の引き金になると考えられ、地震のメカニズムを解明する有効な手がかりとなる」と書いてあるほどで、地球潮汐による微小な力が地震発生の「最後の一押し」として作用することを示しているとまとめていました。
皆既月食というよりも、地球潮汐の変化が大きくなるような月の動きがあった場合に地殻変動が起きやすい環境となるようで、満月や新月のような天体現象が発生した前後は特に注意が必要だと見られています。
東日本大震災が発生した時期だと、いわゆるスーパームーンと言われる満月が起きていたことが有名ですが、このような月の動きと地球の地殻変動は相関性があると最新の研究調査である程度は示されているのです。
具体的にいつ地震が起きるまではとは言い切れませんが、大きな月の動きが起きた前後は念のために地震に注意したほうが良いかもしれません。
震災前年と直後にも…「皆既月食」は大地震の前兆なのか
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/149481
皆既月食は月と太陽、地球が一直線になる現象だ。月が赤銅色に見えるのも特徴である。しかし、心配なのは地震との関係で、武蔵野学院大特任教授・島村英紀氏(地震学)も「月と太陽の引力が地震を引き起こすことは、昔から学会などで指摘されています。特に月の引力の作用は大きい」と指摘していた。
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